年を重ねると自由になる理由
その悩み、歳重ねるだけで解決できる
13.4年くらい前に、とある若い人向けのウェブサイトのコラム専属ライターとして書いていたことがありました。
内容は、恋愛、ダイエット、人間関係、夢、ライフマネジメント・・・などなど、今、ブログに書いているようなことをもっともっとライトにした内容でした。
サイトからの要望は、記事は短く(800~1000ワード程度)そして、とても簡単な表現で一般的な内容でいい、ということでした。
対象者はなんと、自分の年齢の半分もいかないような10代や20代向け。最近の若者たちは何に興味があり、どんな悩みがあるのか?などのリサーチも結構していた時期でした。
そして、ある時に、20代向けのファッション誌の中で若い女子たちの悩みに答える、みたいな特集があったのですが、その悩みが、悩みとは言わないようなものばかりでした。
そこでわかったことは、若い時の悩みは、歳をとるだけでほとんどの場合、解決できる、ということです。
やるか?やらないか?
例えば、「彼氏が浮気しているかも。どうしよう・・・」とか、「留学したいんだけど親が許してくれるかわからない。どうしよう」とか。「もっとファッションはじけたいのに、友達に、何気取ってんのとか思われたらイヤだ、こういう時どうしたらいいですか・・・?」とか。
浮気しているかも、というのは、している事実があれば、許して関係を続けるか別れるかだけですし、それが証拠もなく、妄想なら妄想をやめる。
留学したい、は、できない、というリミットをはずしてまずは親に相談してみる。反対されたら説得してみる。それくらい留学への思いが強いなら・・・ですが。
ファッションで着たい服があるなら、着ればいいだけです。「誰の人生ですか?」・・・というだけの話。
友達になんて言われたって関係ない、ということくらい本当はわかっているはずなのに、悩んでしまう、悩みにしてしまう・・・若い時というのは悩みたいものなのかもしれません。
歳を重ねていきますと、若かりし頃に思っていた悩みはどんどんなくなります。大抵の場合はやるかやらないか、行くか行かないか、やれば?やめれば?
そんな単純なことだけで済んでしまうような思考になります。それは人生経験があるからなのかもしれません。
女は年を重ねるほど自由になる
私は、ブログが仕事、つまり個人事業主になったのは2008年ですから約16年前。
16年前と言ったら、41歳のとき。その時の自分と56歳の時の自分では、天と地ほども違う。(もう57歳も間近です)
環境も変わり、考え方も少しずつですが変わって来ているのと、あの時感じていたこと思っていたこと、信じていたことが経験により、まったく違っていたことだったり。
そして、ここ数年間でも驚くほど思いもよらない、良きにつけ悪しきにつけ、いろんな経験をしてきていて、発信内容は、16年前とほぼ変わらずでも、数年前の思考とはだいぶ変わってきています。
年長の人を敬いたくなるのは、やはり長く生きているだけで、長く生きていない若者より、多くを知っている、ということ。
進化なのか進歩なのかはわかりませんが、拙著のタイトル「女は年を重ねるほど自由になる」であるように、50代になったからわかる、強く美しく欲張りに生きる道を歩んでいるような気がします。
ですので、40歳以降の数年間は、アンテナを張っているかいないかで、まったく違った学びになってくるのではないかな、と思います。
若かりし頃の悩みは、今となっては、全く悩みに入らない、ということは、歳を重ねれば重ねるほど楽に生きられる、ということです。
女は年を重ねるほど自由になる、とはそういう意味も込められています。
引き算という身軽さを
人間関係での悩みが皆無に近くなるのは、自立して生きていますと、付き合う人数が激減する、ということ。
付き合っている人が少ないと問題は少なくなり、親しく付き合う人は、本当に心を許す人ばかりですので、問題にならないのです。
年を重ねれば重ねるほど、身軽な方が良いですね。余計なものはどんどん引き算をしていく。
持ち物も多くなく、上質なものを数少なく持つほうが心地が良いです。化粧もどんどん引き算。シワにファンデーションをたくさん埋め込むのをやめますと、お肌が生き返ってきます。
深く付き合う友人も、片手で足りるくらいで十分。多いとお金も時間も・・・下手したら思考までもが奪われます。
そんな風に、関わる物も、持ち物も少ないと、問題も悩みも少なくなるものです。
年を重ねても失いたくないもの
いかがでしたでしょうか。最後に、年を重ねて身軽になっていく自由さも大切ですが、これだけは引き算でなく深めていくものだと思うことがあります。
それが、品格です。
年を重ねると品格は増していくのか?それとも失っていくのか?往往にして気をつけていないと、後者のほうが多いような気がします。
このテーマについては、自分への自戒も込めつつ(笑) また別のタイミングで書きたいと思います。