まずは自分を大切にする
自分を大切にすると他人も大切にできる
いきなり結論からお伝えしますが、自分を大切にすると人間関係が良くなり、自分自身も楽になります。それはなぜでしょうか?
まず、自分を大切にしたら、当然自分が満たされていきます。
自分が満たされると、他の人に寛容になれますので、いちいち他の人のことなど気にならなくなるものです。
自分を大切にしている人は、自分の落ち度、欠点、失敗など、多少は落ち込んだり反省したりはしても、決して自分を責め続けたり、自分を許さなかったり、自分で傷つけたりもしません。
ですから、他の人の失敗や落ち度に対しても寛容になり、他人を責めないのです。そうしますと、自然と人間関係は円滑になっていきます。
さらに、自分を大切にしているので自分に害を与えるような人々や、嫌だと思う出来事に意識を向けません。意識を向けたら、自分の時間はとられるし、気分も下がるし、疲れるからです。
そんなことに時間を費やすくらいなら、自分を喜ばすために好きなものを食べて、好きな映画を見て、好きな人と時間を過ごしたほうが、断然有意義なので、嫌な人や嫌な出来事からはそっと離れます。
粘着して、悪口言ったり、他人の評価を落とすことに躍起になりません。それもすべて、自分が大切だからです。
良いも悪いも自分に返ってくるもの
世の中には時々、変な人がいまして、自分は棚に上げて他人には厳しい人がいます。
自分の落ち度は他人のせい。少しでも身に降りかかることは、大袈裟に騒ぎまくり、他の人を攻撃し、事を大きく搔き回す、餓鬼のような人もいます。
餓鬼とは、利己心の塊で「自分さえよければ他人などどうでもいい」の精神を持つ人、人の形をした妖怪みたいなもの。
その人々は、自分の人間関係のみならず、関係のない他人の人間関係にまで首を突っ込み、状況もわからないくせに言いたい事をいい、うまくいっている人間関係まで拗らせたり、ぶち壊したりします。
そのような人は、今は元気そうに見えても、大きなブーメランがのちに自分へ突き刺さるのですが、残念ながら、それは自分が放ったエネルギーが返ってきたのだとはわからないのです。
自分のせいで刺さったブーメランも他人のせいに・・・あきれたものです。
ですから、いつまでたっても進歩が無く、どんどん状況は悪くなり、命を閉じる頃に最悪な状況になる、そのような人とは離れることが一番です。
「あなたのために」は自分のため
反対に、世のため人のためが信条であるかのような人もいますが、これも「あなたのために・・・」は、結局、自分のためであると言う認識が必要です。
なぜかと言うと、精神衛生上、とてもいいからです。
最初は、誰かに何かをしてあげることは、喜ばれたり、感謝されたりして承認欲求が満たされ、気持ちがいいものです。
しかし、長くは続きません。他人のため「ばかりに」動いていることに疲弊してきます。
気分よく他人のために何かをしている人々のほとんどは、自分のため、という認識がなく、「あなたのためにやってあげている」と思い込んでいます。
これを個人的に思ったり、もしかして個人的に伝えることはあるかもしれませんが、それを声高らかに公言している人を見ますと、私はあまり好ましく思えません。
もちろん、人間、誰かのために頑張ったり、努力したり、何かをしたりすることで、利他的な気持ちが湧き上がったり、うれしくなる気持ちも分かります。
しかしそれは、やってあげたい、という自分の欲望を満たしていることを知ると、相手からの見返りがなくても何とも思わないものです。
「やってあげたい」という、自分のためにやっていることだと視点を変えてみると、自分のためですから、他人に何かをする時も無理をしなくなります。
やりたくない時は断れますし、心からやりたいと湧き上がった気持ちの時だけやるのです。だって、自分優先ですから。
子供のために
夫のために
スタッフ・従業員ために
クライアントのために
すべて自分の欲求を満たすためなので、パワーもありますし、相手の喜ぶ顔を見ることができたら、それは大きな大きなオマケですし、感謝をいただくのもオマケです。
たとえオマケがなくても、自分のためにやっていることなのでそれもまた喜びです。
自分を喜ばせる人生作りをしよう
いかがでしたでしょうか。
自分に優しくすることはもちろん、他人へ行うことは自分の意思のもととして全うすることもまた、自分を大切にする、ということです。
自分を責めても、そして他人を責めてもしょうがありません。
ときに失敗しても、ときにブラックな感情が出ても、自分を受け入れられることは、他人にも優しい見方で接することができる器量にもなります。
自分を喜ばせる人生作りは、結局、他人のためにもなっていくのです。