そのやりたくないことは本当なのか?
「やりたくないこと」は悪?
私たちは何か新たなことを始める時に、バロメーターの一つとして「心地良さ」をみます。それらをベースで考えると一目瞭然、人は「やりたい。心地いい、気持ちいい」という方を好みます。
そうなると、一見あなたが「やりたくない、心地よくない」と思うことは、良くないことのように見えるかもしれませんが、実はやりたくないことが、本当のやりたいことである可能性も大いにあるのです。
世の中にしなければならないことなど、本当は何もなくて、すべては自分で選択してやっています。「やりたくない」と思ってやっていることも本当は、突き詰めるとやりたいことだった、というのがわかったりもします。
家事や育児、仕事・・・心地良さをベースに考えて見ると、「やりたくないこと」は、その時の瞬間で考えて見ると心地良くない分野に入っているかもしれません。
しかし、心地良さというのは、その目の前にある瞬間だけでなく、視座をもう少し高くしてみての心地良さを見るようにしてみましょう。
なぜ「やりたくない」をやるのか?
例えば、食器の洗い物をしたくない、心地良さを感じないからしない、を選択したら、どうなるでしょうか?食器はどんどん溜まっていき、後に汚い、異臭がする・・・などの心地悪い状態になってしまいます。
ですから、洗った後の心地よさ、洗い物をためたくない、だから結局、洗い物を洗うことはあなたにとってやりたいこと、になるのです。
はたまた「仕事に行きたくなーい」。しかし、なぜ行くのでしょうか?仕事に行かないことを選択したら、お給料はもらえず、好きなものも買えないし、行きたいところにも行けません。お金が無くなって生活できなくなるのが嫌で仕事に行くのです。
だから、「仕事はやりたくない」と思っていても、結局その先にあることの方が自分にとっては心地いいことなので、それもまた、やりたくないことではなく、やりたいことに分類されるのです。
洗濯をするのも、化粧をするのも、部屋の掃除も、仕事するのも、目先の感情ではなくその後に感じる心地よさがある、なので「やりたい」からやってることになります。
「やりたくない」の先を味わうとやりたくなる
もちろん「やりたくない」と思っていることで、お金で解決できることなら誰かに頼むということを選択する、ということもできます。
しかし、その選択肢がない場合は、計画して、やりたくないことを少しずつ「やりたい」という認知に変えてあげることです。
そして「やりたくない」ことを少しでもやりやすくして、終わった後の爽快感、心地良さにしっかりフォーカスしてあげることができますと、それはいつしか「やりたいこと」に変わっていきます。
とはいえ、時には体を休めることも、時には掃除をさぼることも、時には会社を休むことがあってもいいのです。いつも完璧だと、疲れることもあるから。
しかし、いつもいつも目の前のやりたくないことを「やらない」を選択していたら、自堕落な生活ばかりになり、後にやってくる心地悪さが増大し、もっと嫌になってきます。
そして、そんな自分自身にも嫌気がさしてきます。
あなたがやりたくないことをずっとやらないでいることの結末に、どんな感情が出るのか?少しだけ先に起きる感情を感じてみることで、目の前のやりたくないことがやりたいことに変わるかもしれません。
可能性は「やりたくない」の中にも
この章ではもう一つ、やりたくないことの持つ可能性についてお伝えします。
自己啓発ではよく「やりたいことだけやって、やりたくないことはしなくていい」この言葉が多くうたわれていますが、実は、やりたくない、と思っていたことに、案外、自分のキャパを広げる要素が含まれているものです。
前述したような日常のことと言うより、なにか新たなチャレンジへ向けて、というシチュエーションがしっくりくるでしょうか。
結局、人は、変化を嫌う生き物ですから、同じことだけやっている方が楽チンです。
しかし、その楽チンな状態は、変わらない状態であり、それは当然私たちにこれまでと変わらない結果をもたらします。
何か変わったことや新しいことをするときには、ものすごくパワーがいるような気がしますよね。
しかし、自分が気にしているだけで、やってみたら案外そんなに大変ではなかったり、はやまた、やりたくないことを思い切ってやってみたら、やっぱり大変だった・・・でも、何か充実感や満足感がある!
というような、これまで味わったことがない新しい自分に出会えたような気がするものです。
ダメならやめりゃあいいし!
では最後に、あなたには下記の質問のような何か、がありますか?
やりたいと思ってはいるけど怖くてやっていなかったものは何ですか?
長年、気になりつつも、やらないでいたことはありませんか?
飛び込む勇気が出ない、でもいつかやれたらいいな、と思うことはありますか?
質問の答え、この際今月中にチャレンジしてみませんか?新しい世界が見れるかもしれませんよ。可能性のあるところに飛び込んでみましょう。
「ダメならやめりゃあいいし!」という軽やかな気持ちでね。