承認欲求を満たす簡単な方法

承認欲求を満たす簡単な方法

人は承認されたい生き物

本日の記事は、自分の承認欲求を満たす方法ではなくて、他人の承認欲求を満たす方法についてです。

これは何に役立つかと言いますと、初対面で仲良くなりたい時、何かサービスを提供する側で顧客と信頼関係を結ぶとき、セッションなどをしている人などにおすすめです。

おすすめというほどではないかもしれませんが、意識するとしないでは、関係性構築が変わってきます。親密になりやすいのと、相手が承認された、と感じますので、お互い良い関係になることでしょう。

まず、ほとんどの人は、承認欲求を持っています。それが強いと面倒かもしれませんが、多かれ少なかれ、誰もが人に認められたい、と思っています。

承認にも色んな種類があり、存在承認(相手の存在を認める)、事実承認(相手が行った事実を褒める、認める)、結果・経過承認(結果やプロセスを認める)など。

中には、人に認めてもらわなくても自分で認めているからどうでもいい、と思っている人もいますが、少ないです。そして自分はよくても、他人に対してはそうはいきません。

次の章では、相手との距離をグッと縮める、そして相手を承認するとても簡単な方法をお伝えします。

名前は相手の存在そのもの

相手を承認するとても簡単な方法、それは、名前を呼ぶことです。可能ならば、ファーストネームで呼んでみましょう。ファーストネームの場合、一気に距離感が縮みます。

コーチングでも、名前で相手をお呼びする、ということをします。これは、存在を認めてあげる、存在承認となります。

名字よりもファーストネームの方が良い理由は、名字はどちらかというと、グループ名のようなもの。家族というグループに属する、わかりやすい名前です。

ファーストネームは、その人個人を表す名前であり、特別な呼び方です。特に、日本の女性は結婚すると、夫の姓を名乗るようになりますよね。

鈴木さんの奥さん、◯◯君のお母さん、伊藤さんちのお嫁さんなど・・・名前で呼ばれることも少なくなり、存在承認をしてもらえず、「自分は何?」という感覚になる女姓も多いのです。

ある研究で、相手を下の名前、ファーストネームで呼ぶだけで、相手の唾液中のオキシトシン濃度が増大した、というおもしろい実験結果がありました。

オキシトシンは幸せホルモンとも呼ばれていて、よくハグをした時などに分泌されますが、名前を呼ばれても分泌が高まる、ということです。

人はそれだけ、名前を呼ばれ、存在承認をされることに安心と喜びを感じていると言えます。

事例として、以前に定期コーチングをするとき、クライアントに「なんて呼んで欲しいですか?」と尋ねたら「◯◯ちゃんでお願いします」や、子供の頃のあだ名を指定する女性も多かったです。

やはり、それだけ近い関係、親しい関係で名前を呼び合うことが多いのでしょう。

なので、もし関係を縮めたいと思っている相手がいましたら「下の名前で呼んでもいいですか?」とか、「なんて呼んでもらいたいですか?」と聞いてみるのもいいかもしれません。JUST ASKの精神で。

名前を呼んで会話をしよう

さらに、面白いことに、ストレスが高じるとコルチゾールという物質が分泌されるのですが、初対面の相手にファーストネームで呼んでもらっただけで、唾液中コルチゾール濃度が減少する事が判明したそうです。

すごくないですか、初対面ですよ?名前で呼ばれるのは、そこに心地良さを感じることなのです。

日常生活で取り入れるなら、いつも挨拶をするときに、相手の名前を呼んでみましょう。ファーストネームでなくても大丈夫です最初は名字で、慣れてきたらファーストネームという流れで。

とはいえ、いまはコンプライアンス的に、職場などでファーストネームを呼ぶのは難しいでしょう。なので名字であっても、例えば

「高橋部長、おはようございます!」
「お疲れ様でした、田中さん」
「佐藤さん、明日もよろしくお願いいたします!」

などなど、挨拶や日常会話の最初か最後に名前を呼んでみる。これは嫌いな相手がいて、職場の雰囲気が悪い、でも少しでも関係を良くしたいときにも効果があります。

その際は、ちょっとがんばってみて、笑顔で「◯◯さん、お疲れ様でした!」と言うと、その人とあなたの空気感が変わることを感じることでしょう。

受け取りたければ与えよう

さて、これまで女性側の立場でお伝えしましたが、既婚者の人は、旦那様に対していかがでしょうか?

旦那様を「パパ、お父さん」もしくは「ねぇ、ちょっとー」と呼んでいませんか?それでもいいのですが、名前で呼ぶようにしますとちょっと違ってきます。

呼ぶたびに、存在承認をしていることになるので、相手とは近しくなるばかりか、いい関係になっていきます。

何か話をする前に、名前を読んでから話し始める。感謝を伝えるときにも「ありがとう」の前か後に名前を呼ぶ。

自分が名前で呼ばれていないのは、案外自分も相手の名前を呼んでいないことが多いものです。

受け取りたければ、まずは与えましょう。きっと変わりますよ。

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