他人と比べてつい落ち込んでしまうあなたへ
他人と比べて落ち込んでしまうあなたへ
今日のテーマは「他人と比べてつい落ち込んでしまうあなたへ」という、比べ癖のある方へ贈ります。
「他の人と比べないことだよ」。よく、この言葉を読んだり、見たり、発したりしている人を見かけます。しかし、実を言うと、そんなことを言っている人もまた、誰かと自分を比べています。
極論を言えば、人は、必ずや誰かとの比較をしています。これは良い悪いではなく、「私は比べてません」と公言する人でも、気付いていないだけで、人は比較によって自分の存在を確認している、と言っても過言ではありません。
比べることで、自分と他の人との違いを理解し、自分と他者を区別しているようなもの。これはもう無意識レベルで行っているから、気付けないのです。
ですから、まずは人と比べてしまって、ガッカリしているそこのあなた、落ち込む必要ナシです。誰もが何かしら比べています。どうして、ここまで断言できるのでしょうか?
比較によって自分が見えてくる
例えば「私って気が強いのよね」と言っている人がいます。または、「私っておっとりしているの」という人もいます。はたまた「私、臆病なんです」などなど・・・。
さて、その人は何を基準に、気が強いとか、おっとりしているとか、臆病だとかわかるのでしょう?これも、ほとんどの場合、他者との比較があって自分の性格を勝手に認知している、ということです。
世の中、気の強い人ばかりだと、自分が気が強いって気付きません。おっとりな人ばかりだと、自分がおっとりしていることすら気づきません。
つまり、自分のセルフイメージ、性格、長所・短所が言える人は、比較をして自分を認知している、ということになります。
「これおいしい♪」も、言いかえれば、「まずい」を経験し、いつもの味と比べ、おいしいと言っている。屁理屈のようですが、そんなものです。
落ち込むのは〇〇〇があるから
では次に、比べることはOKだとしても、そこから苦しくなるのは、他の人を比べて、自分が劣っている、と思ってしまった場合、落ち込む、というもの。
人と比べて自分が到達したい、または欲しいと思うものを自分が持っていなかった時に落ち込んでしまう・・・この場合、どうしたら良いのでしょうか?
落ち込むことは、視点を変えて考えると、向上心があるから落ち込むのです。
自分が到達したいステージや、自分が欲しいものが何であるかが明確になっていて、それを自分より先に誰かが得ている、ということなので、逆に目標達成しやすいでしょう。
ただ、ずっと悔しくてモヤモヤと抑圧状態が続いては、その達成は難しくなります。抑圧状態は、プラスのエネルギーに転換した時、大きなパワーになりますが、長くは続きません。なぜなら、その抑圧の転換のエネルギーは「自分は得ることができないのではないか?」という恐れと不安のエネルギーであるから。
比べた時に、最初は「悔しい!自分もそうなりたい!」と強く思ってがむしゃらにがんばるのはOK!その後は行動して、プラスのエネルギーに転換してみることをお勧めします。
そして転換したら、フォーカスするべきはその比較対象の”人”ではなく、自分の行動です。
できれば、比べてしまう人の情報を一切耳に入れず、脇目も振らず、自分の行動と、欲しかったものを得た時、または行きたいステージに行けた時のイメージングをして、最初の抑圧から始まった気持ちが、ワクワクに変わると、エネルギーは長続きするようになります。
とことん落ち込んでみよう
そしてこれも大切。比べて落ち込む自分を否定しないことです。時には、「今日はとことん落ち込んでみよう!」と許可を出すのもアリです。
落ち込むことを許可し、実際に行った場合どうなるのか?答えは、そこまで落ち込めません。最初に「落ち込むぞ!」と思うと、客観的な落ち込み方、左脳的な見方ができ、実はさほど、大したことではないことが分かります。
そして、解決策が見えてくることもあります。落ち込んだ時というのは、落ち込んだフィルターと「これは問題だ」というフィルターで物事を見ますから、新しい視点はありません。しかし、客観的になるといろいろ見えてくるものもあります。
「受け入れる」そこからがスタート
人と比べて落ち込むことは、向上心があり、自分の目標や欲しいものがリアルに見えていて、今はそれが「ない」ということを理解できているということ。
人は、現状把握をつい疎かにしてしまいます。しかしゴールへ向かうためには、今の自分の地点を知ることからスタートです。ですから、まずは比べて落ち込む、その気持ちさえも受け入れてあげてください。
つい他の人と比べて落ち込んだり、妬んだりしてしまうあなたへ。今日の記事に、何か参考になる点があれば、幸いです。