自己評価って高い方がいいの?
自己評価は高い?低い?
皆さん、ご自分の自己評価はどのように思っていますか?そもそも、自己評価って高いほうがいいのでしょうか?
おそらく多くの人が自尊心は高いほうがいい、自己評価が低いと何事にも自信が持てず、あまりよくないのでは?と思っているのではないでしょうか。
さらに、日本人の傾向としては「謙譲の美徳」というものがあり、本心からか他人との関係上なのか、自分のことを低めに表現する傾向があります。
では実際のところ、自己評価ってどのくらいだといいのでしょう?答えは様々ですが、今日は私の主観を書きたいと思います。
高くてもいい、けれど・・・
自分としては10割やれている、と思っていても他者は7割くらいじゃない?と評価する人もいます。
反対に6割くらいしかできていない、と思っていても、他者評価は、10割以上できているでしょ。との評価をもらうこともあります。
もう10年以上前になりますが、今でも覚えている記事がありまして、そのテーマが「頭の悪い人ほど自己評価が高いのはなぜか?」
簡単にお伝えすると、「他人よりも優れているといった勝手な思い込みがあり慢心がある。だから仕事でもなんでも成長が止まってしまう」と書かれていました。
心理学用語で「平均以上効果」というのがあり、平均と比べて自分のほうが少し上、と見ている傾向が高く、自分を平均よりは高く見ることで、小さな優越感で自分を支えている、というもの。
ここからは私の主観ですが、自己評価は高いほうがいいとは思います。
ただし、他人との関わりの中では、多少低めに思っていたほうが、低い分、向上のほうにエネルギーを向けることができるでしょう。
他者と関りの中では、少し自分を低めに表していたほうが賢い生き方、人生の処世術と言った感じかな、と思います。往々にして「能ある鷹は爪を隠す」です。
過大評価より等身大
よく言われることとして、「他人評価なんて気にする必要ない!自分が自分をちゃんと評価できていたらそれでいいんだ!」というのを耳にしたことがあるかと思います。
その言い分には一理あるのですが、全てが理にかなうわけではありません。
前述したように、高い自己評価を持っている、そして自己肯定感や自尊心をしっかり持っている方が願望達成が早いとも言われています。
ただ、実際に会社勤めしている人や、社会との関わりを持っている人々の間で、自己評価が高すぎる場合は特に、信頼を逸してしまうこともある話です。
仕事の評価は、残念ながら、自分でするものではなく他人がするものです。
自己評価が高い人は、普通にみんなができることでも「すごい自分はできている」との思い込みで、他人に過剰な期待をさせてしまうことがあります。
相手は、対価を支払っている場合は、対価分は当然やってもらうことを期待しますし、自信満々に言っている場合は、それ以上を期待するものです。
正直、実力以上を期待されても困る話ですが、自己評価があまりにも高いと等身大の自分よりも実力を大きく見せてしまうケースがあります。
注意が必要なのは、等身大ではなくて、等身大以上に自己を高く評価してしまうことです。
低いからこそ努力もできる
実は私、自己評価はかなり低いほうです。自信はないわけではないですが、溢れるほど満々なほどはありません。自信度は4〜5割程度。だからあまり人様の前にも出たくない・・・
だから、人より多くやらなければできないし、人より長くかかるし、それに加えて面倒臭がりときたもんだ・・・自分にOKが出るまでかなり時間がかかります。他人には求めないのですけどね。
自分に足りない足りないところを自覚している、それが足りないところを補う行動のエネルギーとなります。足りないと思う気持ちも時に大切だ、と思っています。
やはり、慢心しないための自分への疑いや謙虚であること、を大切にし、日々、1ミリずつでも進んでいこうと。
一気にダッシュで十歩進むときもあるし、三歩進んで、一気に四歩くらい下がるときもあるし・・・しかしながら、次なる目標を設定している限り、やっぱり進んでいるものです。
進まなくなった人と言うのは、目標や何をしたいか考えるのをやめた人。何度もお伝えをしていますが、思考停止したら成長はありません。
自己評価ってバランス
いかがでしたでしょうか。最後に、冒頭でかけた質問を贈ります。
ご自分の自己評価はどのように思っていますか?
自己評価は、高すぎても良くありませんし、かといって低すぎても良くない・・・バランスよく保っていくことが大切ですね。