あるがままってワガママなことなのか?

あるがままってワガママなことなのか?

「あるがまま」って何?

皆さんは「あるがまま」と聞いて、どんな状態をイメージするでしょうか?

「あるがまま」とは、やりたいことを他人に迷惑かけてでも自分の意志を突き通すことではなく、自分の内なる本質の部分に関して、自分を認めること、受け入れることです。

行動に関して、感情的に、衝動的に周りのことなど考えずに、自分のわがままを通す行為は単なるエゴであり、エゴの声か潜在意識の声かを聞き分けることが必要となってきます。

人間に必要なものの中に、「自制」つまり英語で言えば、self-control(セルフコントロール)というものが必要です。それがなければ、無法地帯になり、人間関係や社会においても混乱を招きます。

自由というのは、責任の範囲でのものでして、そして私達は、社会の中では制限の中で自由があるのです。本当にいつもいつも、あるがままにわがままをしていたら、どうなると思いますか?

あるがままをはき違えると・・・

たとえば交通法規。信号が赤でも行きたければ、GOなんてことをすれば、交通事故は多発し道路は混乱、さらに命の危険も伴います。

人間関係でもそう、あるがままのわがままを通せば、人間関係のトラブルは必然です。そして人が離れていくことでしょう。

食でいえば、自制をせず食べたいだけ食べて、運動もしたくないからとまったく動かず、いわゆる食っちゃ寝をしていたら、どんな体型になるか、想像に難くありません。

台所の洗い物も洗いたくないなら、誰かがやるか、もしくはやらなくても、1週間ぐらい溜めておくようになり、部屋が汚くなり臭うことでしょう。

法則やルールがないところでの自由は、無法地帯となり、混乱と無秩序、そして、それがもたらす、何らかの害悪が生じることでしょう。

あるがままだからと言って、自分がしたいようにして、その結果他人に迷惑、社会に迷惑、家族に迷惑がかかっていたら、制度や法則を無視して自己中心的に生きているので、必ずその報いを被ります。

人は、ルールの中にあっての自由を得ていて、法の中での自由があって、制度(システム)の中にあっての自由があるのです。

あるがままの本当の意味

自己啓発の世界では、「あるがまま」が曲解して、いわゆる「わがまま」が流行った時期がありました。

約束してても行きたくなければドタキャンしてもいい、行かなくてもいい、借金しても返さなくてもいい、家事もしたくなければしなくてもいい…そんなあるがままのわがままを通すことがなんとなくかっこいい、という風潮があったのかもしれませんね。恐ろしい・・・。

前述しましたが、本当の意味のあるがままとは、自分の内なる本質の部分に関して、自分を認めること、受け入れることです。

自分の先天的資質や、後天的に学んで実行してきた良い特質、それらに素直に生きること。自分の信念や価値観を大切にし、在り方として生きること。

人はついつい周りの人々の意見や流行り物、損得で決定をしがちですが、基本、自分の真の資質を大切に、それらを基本に決断と実行していったほうが、気分もスッキリするものです。

コツは「ちょっとだけ」

人は、動くこと、がんばること、努力することに、そのあとにさわやかさや達成感を感じます。

たまにはダラダラしたり、手抜きしても、休んでも、動かなくてもいいですが、いつもそうしてしまうと、健全なメンタルが保てず、どんどん動けなくなり、気力、そして自尊心を失ってしまいます。

自尊心は自己肯定感と直結していて、健全な精神で生きていくには大切です。

動ける人間になるコツは「ちょっとだけ動くこと」。 5分だけとか10分だけとか、タイマーをセットしてほんの少しだけ動きましょう。

人は初動に一番エネルギーを使います。なので、ちょっとだけ動くことで勢いがつき、動けるようになります。

どっちでもいいけれど、あなたはどうしたい?

さて、5分だけ毎日何かをするとしたら、何をしたいですか?未来手帳の「今月の小さな習慣」も活用してみてください。

今日の記事を読んで、皆さんはあるがままのワガママな自分でいたいでしょうか?はたまた、理想の自分でいたいでしょうか?

以前のブログで何度か書いていますが、どっちでもいいのです。あなたの「あるがまま(本質)」に問いかけて、自分の思考で向き合ってみてくださいね。

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