「私はできている、わかっている」は成長を止める
自己否定も良くないけれど・・・
自己否定というのは成長を阻む根源ですし、自分の波動を下げる、気分も良くないなど、良いことはあまりありません。そして、その後の行動、姿勢、振る舞い、ビジネス、目標達成をも阻む原因になります。
しかし、今日のタイトルは「自分はできている」「自分は知っている、わかっている」と信じ切ることもまた、ある意味危険が伴うという注意喚起です。
危険という表現より、自分自身の成長を止めるものとなってしまう、と言うほうがしっくりきますね。
無知と自覚するから学ぶスペースがうまれる
皆さんは「無知の知」という言葉をご存じでしょうか。これは、哲学者ソクラテスの言葉ですが、本当の意味の「知」に至る出発点は、自分の無知を自覚すること、という意味合いがあります。
神だけが知者(知恵がある)だとすると、人間は無に等しい、という考えゆえに、それを自覚して学びを深めていくための葉なのでしょう。
「私はできてる・わかっている」という感覚は、もしその人に容量があるとしたら、フルの状態です。満タン、満腹とか。
フルはいっぱいなので、スペースがありませんからもう入らないのです。しかし、「自分はまだまだだ」とか「無知だから学ぼう」という人はスペースがあります。
スペースが空いていると、そこを埋めたいと望んでいるならば、無意識にアンテナが張り巡らされ、必要な知識や情報、それらを取り入れるための方法論などをキャッチすることができます。
常にスペースがある状態というのは、自分が成長していくために必要なことなのです。
知識探求に終わりはない
自己否定の人と、さらに学ぶ人の差というのがあるとしたら、自己否定する人は、「自分はできていない、わかっていないし無知だ、だからダメなんだ・・・」という思考経路。
自己否定しない人は、「自分はできていない、わかっていないし無知だ、だから学ばないと!」という思考になっています。
こんなほんのちょっとの違いなのです。途中までは同じ思考です。
人は多からず少なからず、知識欲、というのがあります。それが身になっているとかいないとか関係なしに、新しいことを学ぶ、勉強することに喜びを見出す、そんな特徴があるのです。
勉強嫌いの私でさえ、学ぶことが楽しい!と感じるのは好きなことを学んでいるからですが、ただ、学んだからといって、知っているとも思わないし、わかっているとも思っていません。
知識や知恵は、生きているうちにすべてが学べるほど浅いものでも少ないものでもなく、一生かけても学びきれない深遠なことが世の中には多々存在するからです。
ですから、一生「私はわかった」などとは本来なら言えないもの。研究者が一生を費やして探求しても、知らずして亡くなることがほとんどでしょう。
いま知られている脳科学や宇宙の法則、物理量子力学であっても、多くの仮説が含まれているものです。それを知っているかのごとく、剣のように振り回しても、それが真理とも真実とも限りません。
「自分はまだまだ」だから学ぶ
私がブログで発信している内容も、私の仮説もあり、そして、自分やクライアントがやってみてそうだったこと、成功したこと、法則のように何度もうまくいったことを発信しています。
しかし、それだって本当に成功法か?、と言ったら、千差万別でしょう。それは人によって特徴や傾向が違うからです。
素直にやってみると多くの場合成功しますが、しかし、奥底に在るものはそんなに簡単なことでもなく、うまくいかないことのほうが多いものです。
リーダー的存在の人が成功していても、それを聞いた全員が皆、そういう存在になれているわけではなく、逆にうまくいく法則や、やり方などを上手に使いこなせず、お金がなくなったり、苦しい目にあったりも・・・。
話がそれましたが、謙虚な姿勢でいると、自分の現在地や自分の事実を直視できます。
世の中には、知識がある人や人格者的な存在の人がわんさかいるわけで、自分はまだまだだ、と思った時に、その「まだまだ」との思いがスペースをあけることになり、そしてそれは次々に埋まり、成長していきます。
事実が直視されていない、自分はよく知っている、と思うことで満足し、そこで成長がストップしてしまう危険性があるのです。
まずは自分と事実を直視すること
最後に、知識とかとは違いますが、たとえばもし、ファッションセンスがよくなりたいとか、オシャレになりたい、はたまたもっと痩せたい、と思う人が最初にやるべきことがあります。
それは、鏡に写った自分の姿をくまなく観察する、つまりこれも、事実を直視する、ということ。
そのあとに、ファッションセンスがよくなりたいならセンスのいい人のファッションを見る。スタイルがよくなりたいなら、スタイルのいい人を見る。そこでその人と自分のギャップを直視する・・・
ショックを受けることがありますが、ショック療法を使って、そのまま行動すれば良いのです。
さて、今日の記事はここまでとして、皆さん週末ですね!何をして過ごしますか?どうぞ楽しい週末をお過ごしくださいね。