自分の常識は他人の非常識

自分の常識は他人の非常識

他人の行動でイライラする前に

私たちのイライラの原因の多くは、他人が期待通りに動かなかったり、思ったとおりの言動をしてくれない、そんなところにあります。

基本他人は、自分の思ったとおりに動いてはくれません。というか・・・

自分のことでさえ思い通りに動かないのに、ましてや他人があなたの思い通りに動くわけがないのです。それを認識していますと、心おだやかになれます。

例えば、子供に対して、「宿題は家でしていくもの」という常識があったとします。あなたにとっては、それが当たり前だと思っています。

では、なぜそう思うのでしょうか?社会のルール?自分も子どもの頃そうしてきたから?みんなもそうしているから?・・・

このように自分の考えがあり、子供にもそうすべきであると教えるかもしれません。そして、子供がそうしないと、母親のあなたはとてもイライラするわけです。

なんでこんなに私と違うの?
宿題しなかったら学校で怒られるでしょ?
社会のルールが守れない人間になってしまうでしょ?

なんて、イライラを通り越して毎度のこと怒りが込み上げ、叱咤にまでなります。

それってあなたが困ることですか?

しかし、一呼吸おいて考えてみてください。宿題をしないで学校に行き、困るのは誰でしょうか?

あなたではなく、子供ですよね。ならば一度、困ってみればいいのです。

嫌な思いをしたら自らやることでしょう。先生に怒られてもやらない子供だったとしたら、逆に私は「なんか細かいことで動じない大物になりそう」なんて思いますけど。(笑)

世の中の天才と呼ばれている人や成功者にも、そういう資質があります。

母親がガミガミ何度も叱っても改善しないのなら、その方法は効果なし、ということでしょう。子供は宿題をしていくもの、という期待を捨ててみる。

子供に、学校の決まりごとを守る、ということを教えることも教育の一環ではありますが、「責任」というものを教えることも、それこそ親の責任と言えます。

やらなかったら叱られる。それによって子供としての責任があるのだな、というのを経験を通して学んでいくわけです。

自分の常識は相手の非常識・・・かもしれない

子供の例えが長くなってしまいましたが、お伝えしたいことは

普通はこうでしょ?
普通はしないでしょ?
おかしいでしょ?
ありえないでしょ?

これらは、自分の常識である、と覚えておいたほうが良いでしょう。

もちろん、世間一般、というカテゴリは大きな枠かもしれませんが、最近はその世間一般の常識、という部分から外れている人も多いですし、その常識というのも、場所が違えば非常識にもなります。

さて、自分が普通の人か常識内なのかは、案外自分ではわかりませんね。

「自分が正しい」と思っている人も多いですし、中には「これでいいのかな?」「私の言っていることって変わっているのかな?」なんて、自信のない人も多いようです。

でも、ご安心を。あなたがやっていることが心地よければ、どうぞそれに従ってみてください。

それで周りが迷惑を被ることがあり、それがあなたにとって不快ならやめればいいですし、(不快なら、ですよ)そうでなければ、自分の常識に従ったら良いです。

私は、周りの人々が不快に思うことは、私にとっても不快なので、押し通すということはしません。譲歩しながら…というスタンスですが、それも時と場によります。

ビジネスのことになったら、周りに耳を傾けつつ、しかし結局、最後は自分の決定に従います。これが正しいと、自分を心底信じている部分もあります。

こんな時、相手との常識のズレで摩擦が起きないように、私がしていることをお伝えします。

知るとイライラは軽減する

私の場合、初めて関わる人には、「私はこういう行動をします。ここは好きで、ここは苦手で、こんな人ですから」と、自己紹介をします。

例えば、はじめて関わる編集者には、「私は結構ぬけているので、メールの返信が翌日なかったら、もう一度ください」とか、「装丁デザインに関しては、うざいくらい口出ししますから、よろしくお願いします。あと、はっきり言うのでキツく聞こえるかもしれません。ごめんなさい」とかね。

そうしますと、相手にも予想をする回路を与えていますので、もし、その人が常識外のことを言ってもやっても、相手は驚きません。予め言われていることで、予想ができるからです。

人は、予想ができることに関してはある程度の心構えができるので、そんなに驚かないものです。

驚いたり、すごく嫌になったりするのは、自分の常識の外で、ありえないような行動をされたり、振り回されたり、嫌な思いをした時です。

もし、最初に相手に「私、こういう部分があるから、何かあったら言ってね」と言われていれば、何かあった時に言うことができますし、最初に言われた時点で、「この人無理かも・・・」と思えば、その時点で離れることもできます。

素の自分を表現した方がうまくいく

いかがでしたでしょうか。人間関係において自分と相手、お互いを知るというのは、やはり大切なことです。

そして、最初から猫かぶったり、いい人ぶったりせず、素の自分を表現していたほうが、ずっと心地良い人間関係が培えるものですよ。

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