誰かのためにでなく、自分のために生きる
生き方の美学はありますか?
皆さんには生き方の美学、というのはありますか?言葉を変えて言うならば、貫きたい自分の生き方を持っているか?、ということ。
これは、自分の生き方とはどうあるべきか?どうありたいか?がわかっていませんとその生き方を貫くことはできませんね。それを明確にしていくワークなどもあるのですが、それはまたの機会に。
さて、私が自分の生き方を意識し始めたのは、ちょうど今から15年前です。
その時に、自分の貫き通す価値観や信念を明確にした文章を今でも時々、見直しますが、その時から全くブレがなく今でも同じ価値観で生きています。
ちょうど、10年前に書いた自分の記事を見つけ、その時の価値観から全く変わっていない、そしてそれは、ここに訪問くださる読者さんたちにもお伝えしたいと思う大事な視点なので、改めて記事にしたいと思います。
遡ること約14年前に、顔相の先生から視てもらったことがありました。
その時のノートの中に心に響いた言葉がありました。スピリチュアルを信じている人も信じていない人にも、理解できる人には理解できる、メッセージ性がある言葉でした。それは、
「誰かのために生きることは、関わる人の生命力が細くなる」
先生はその後、「あなたは誰かのために生きなくていい、好きなことを好きなようにして楽しめばいいだけ」とおっしゃっていました。
それがアイディアとなり、「やりたいことは全部やる!自分の人生」というスローガンを立て、これは今でも弊社、そして私自身の人生の大切なスローガンとして貫いています。
ゲシュタルトの祈り
私は、誰かに影響を与えたいとか、誰かを救いたいとか、「みんなのために私、頑張ります!」とは思っていません。
師でもありませんし、指導者でもありません。何かの組織を作って、お山の大将みたいにもなりたいとは思っていません。
この思いを表現するにあたって、ゲシュタルト療法のフレデリック・パールズの言葉は、皆さんにお伝えしたいドンピシャな言葉なので引用してお伝えします。
過去色んなブログ記事に書いてきましたが、何度でも皆さんへ伝えたい言葉です。
【ゲシュタルトの祈り】
私は私のために生きる あなたはあなたのために生きる
私は何もあなたの期待に応えるために この世に生きているわけじゃない
そして、あなたも私の期待に応えるために この世にいるわけじゃない
私は私、あなたはあなた
でも、偶然が私たちを出会わせるなら それは素敵なことだ
たとえ出会えなくても それもまた同じように素晴らしいことだ
ただ寄り添い信じるだけでいい
「誰かのために生きる」というのは一見、自己犠牲的で美しい響きがあるかもしれません。
しかし、誰かのために生きなくても、その誰かさんはあなたの力なしでも、ものすごいパワーを秘めています。
あなたがその人に影響を与えて、何とかしてあげようとすると、その人のパワーは奪われていくのです。
本当はただただ寄り添い、信じているだけでいい。それが顔相の先生のメッセージ、「誰かのために生きるとは、関わる人の生命力が細くなる」ということなのです。
リーダー的立場の方々はそれを理解していないと、強いメッセージと「誰かを助けてやりたい」と思った途端、助けが必要な人々が現象化され、依存者をどんどん増やしていくことになります。それが一番危険なこと。
なぜなら、依存する人は思考力が奪われていきます。思考力が奪われますと、お金も奪われます。
リーダーになること、有名になること、教祖的な立場になりたいと思うこと、誰かを助けたいなどとおこがましいことを考えますと、目の前には、助けが必要な人が群がります。
そうなりますと、依存するほうも、されるほうも、自分の本質で生きられなくなってしまうのです。
言葉のチカラ~人生の指針となる言葉たち~
最後に、私が指針としている言葉たちをご紹介します。
これらの言葉は私の中で、とても影響を受けている言葉でして、そして読者さんたちにもこの言葉の大切さは、以前から、そしてこれからもお伝えしていきたいと思っています。
私の前を歩くな 私が従うとは限らない
私の後を歩くな 私が導くとは限らない
私と共に歩け 私たちはひとつなのだから
(ソーク族の格言)
みだりに人の師となるべからず
みだりに人を師とするべからず
(吉田松陰さんの言葉)
権威者を作るな
(フレデリック・パールズのゲシュタルト療法9原則の中の7原則目)
これらも絶対的な師を作るな、という意味でして、誰かのことを盲信してしまう、そんな存在を作らない、というものです。
コーチングでは、まるでコーチがクライアントを指導するイメージがあると思いますが、それは違います。
お互いは対等の立場であり、コーチはクライアントを指導しません。答えもアドバイスもしなくて、その人の中から、その人自身の真の答えを引き出すことがコーチの役目なのです。
あなたの人生はあなただけのもの
今日は皆さんへそれぞれの人生を生きるための言葉を贈りました。
繰り返しになりますが、私もそうであるように、あなたの人生も誰の人生でもない、あなただけの人生です。
誰からも指図されず、そして誰にも依存せず、自分の意思で歩んでいきたいものですね。