不安と上手に向き合う方法
4月、不安と変化で満ち溢れた時期
4月になりましたね。何かと新しいことや、新しい人、新しい環境に飛び込む時期でもあります。新しいことを始めようとした時、誰もが一瞬「不安」な気持ちになることを経験されたり、不安とセットで「変化」することに抵抗がある方も多いのではないでしょうか?
人間の傾向としても、脳の仕組みとしても、変化を嫌います。「変わりたい!」と言いながら、変わりたくない自分がどこかにいる。どんなに今の自分が嫌で変わりたくても、変えられないのはまさにコレです。
そして、「変わらなきゃ」と思う時にも、不安がつきまとうもの。中にはほとんど「不安」がない人という人もいらっしゃいますが、これもまた思考の癖であり、そうなることも可能です。
ですがその前に、まずは「不安に対しての向き合い方」について今日はお伝えします。
しあわせホルモン、足りていますか?
さて、「不安」とは何だと思いますか?
往々にして、「まだ見ぬ世界への、自分の想像内での失敗や、リスクが身に降りかかることへの心配の気持ち」といったところでしょうか。実際に何も起こっていないのに、勝手なイメージをしている状態ですね。
例えば、
このまま結婚しないで、ずっと一人だったらどうしよう。
貯金がないのに、何か起きたらどうしよう。
老後に年金がもらえなかったらどうしよう。
保険に入っていないのに、病気になったらどうしよう。
家のローンがあるのに、親に介護が必要になったらどうしよう。
働けなくなったらどうしよう。
子供ができなかったらどうしよう。
仕事がなくなったらどうしよう。
夫が浮気をしたらどうしよう。
夫に捨てられたらどうしよう。
明日寝坊したらどうしよう。
そして、女性は月経前など、ホルモンバランスの乱れによっても情緒不安定になったりしますよね。生理現象は、切っても切り離せませんから、必要以上に気にしないことも大切です。
さらに、不安症の人の中には、夜更かしの傾向があり、日中の太陽を浴びていないことも。午前中の太陽は、しあわせホルモンとも言われるセロトニンの分泌を促します。
不安になりがちな人は、午前中の太陽を存分に浴び、抱えている不安を太陽にぶつけてみましょう。太陽は、とてもいい答えを与えてくれますよ。
同じ想像をするのなら・・・
不安は、未知の世界に感じます。つまり、結果が見えないことに対して、よくない結果を想像してしまうから、その感情に襲われるのです。
まずは、「ああ、私は今、不安を感じている」と、不安に思っていることを、真っ向から受け止めてみましょう。そして、「不安を感じてもいいのだ」と、思いましょう。認めただけで、その不安感情は小さくなり、あなた自身がホッとします。
次に、「不安という感情は結構大切なものだ」と、思考を切り替えましょう。不安があるなら、不安への対処方法を考えたらいいのです。
例えば「このまま結婚せずに一人だったらどうしよう・・・」は、「じゃあ、結婚できるために私は何をしたらいいだろうか?」と、考え実行する。「お金に余裕がないのに病気になったらどうしよう?」は、「病気にならないように、健康になろう、運動しよう!」と、生活習慣を改める。
ありもしないような不安なことを考えるよりも、「じゃあこの場合、自分の一番の理想って何だろう?」と答えを出してみたらいいのです。
同じ想像であれば、理想の状態を、手にしている自分を想像してみましょう。不安を想像するよりも楽しくて、ワクワクしますよ。
百考は一動にしかず
タイトルは、「百聞は一見にしかず」をもじってみました。
皆さん、それぞれの価値観があるように、不安の程度も皆それぞれです。不安をバッグに例えれば、大きなリュックサックを背負うのか?それとも、小さなハンドバッグくらいの大きさなのか?程度の差こそあれ、不安に対して「この不安、大きいな~、このまま進んでいいのかな~、途中で疲れちゃうかな~」そんな思考がグルグルしていては、動けません。
不安が小さくなる方法、最後は、その不安が大きかれ小さかれ、抱えたまま、動いてみることです。
それだけで、リックサックほど大きかった不安が、トートバッグくらいになり。トートバッグが、ハンドバッグになり。ハンドバッグが、小さなポーチになり・・・前へ前へと進んでいるうちに、不安はどんどん小さくなります。
なぜなら、不安は、先がわからないから不安になるのです。
前に進んでみた時、少し先が見えてくるでしょ?ダメかどうかは、まずは近くに行ってみなければわかりませんし、ダメであれば引き返したり、やめてもいいし、方向転換してもいい。「失敗なんてない!」と分かった途端、その不安は不安ではなくなるものです。
筆者がこの世界に入った時も「やるだけやって、ダメならやめればいいじゃん」でした。
不安を抱えたままでも、動くこと。これだけで、あなた自身も、見える世界も、変わる可能性があるのです。
とりあえず、進んでみようか
自転車に乗る時、最初のひと漕ぎが一番力を使うように、最もエネルギーを使うのは、最初の動き出す瞬間。動くまでが大変ですが、動いてしまえば、あなたが持つエネルギーは前へ前へと進んでいきます。最初の一歩を踏み出せさえすれば、あなたの不安は驚くほど小さくなるのです。
どんな小さなことでもいい、まずは一歩だけ。さ!とりあえず、進んでみましょうか。