上質な「ひとり時間」の過ごし方
「ひとり時間」のすすめ
一人で仕事に没頭していますと、トランス状態に入る時があります。執筆中やセミナー内容を練る時、皆さまにお届けする書籍へサインを書いている時など、このトランス状態時に閃くこと、降ってくることも多々あり、私にとっては、瞑想に近いとてもいい時間を過ごさせていただいております。
実際のところ、日々の生活でも、そのような時間を自ら作り出すことはできますし、それはとても人生の中で大切なことですが、世の中には、ひとりで過ごすより、誰かと一緒にいないと寂しい、なんだか落ち着かない・・・という人も多いことでしょう。
しかし、大人になるにつれて、この「ひとり時間」というのは増えていきますし、さらに、若い時よりもっと貴重で大切な時間になると実感しています。今日は、そんな大人の上質な時間、「ひとり時間」について書きたいと思います。
ひとりは、自分との対話のとき
私の世代ですと、そろそろ子育ても終わり、第二の青春を迎える世代。解放され、自由な時間とお金を自分のために用いることができる。そんな時、気の合う仲間と過ごす時間も極上の時間ではありますが、ここで、「ひとり時間」というのも選択肢のひとつに加えてみましょう。
ひとりの時は、自分の内なるところに向き合い、空間に向き合い、自然に向き合い、神との対話、夢、目標、願い、自分の本心や本質を探る時間にもなります。
日々の起きる出来事、楽しかったこと、事件、問題、気がかりに向き合い、自分の内なるところを引き出す。そんな自分自身との対話の時間でもあるのです。
人生の質を良くするために、質のよい質問をする、というのは大切です。目標達成もメンタルの安定も、コミュニケーションも基本は、「まず自分の本心は何か?」を知ることが重要。自分が何を求めていて、どんな感情を抱いているのか?わからない人が多いのではないでしょうか。例えば、何か問題を抱えた時は、
「私は今、どんな感情だろうか?」
「なぜ、その感情になったのだろうか?」
「結局どうしたいのだろうか?」
「私はこのことにおいて、何を求めているのだろう?」
と自問する癖をつけてみましょう。
不快に感じているのに、無理にヘラヘラ笑う癖を持っていたり、和を乱したくないと思うあまり、いつも自分が一番傷つくことを選んでいたりすると、自分が求めていることや、望んでいることすらわからなくなります。
「ひとり時間」とは、自分の奥底にある大切なことを見つけ出す極上の時間。定期的に取り入れ、自問する習慣を身につけていきましょう。
自問の他、ノートに自分の本当の気持ちを書くというのもいいでしょう。マイナスな言葉でも、誰にも迷惑はかけませんし、書きなぐった後は破って捨てればいいので、オススメです。ストレス発散にもなりますしね。
みんなもひとりも、楽しい
さらに私から、「ひとり時間」のオススメな過ごし方をひとつ。それは短時間でもいいので、読書の習慣を入れてみてください。その時、メモ帳も一緒に準備すること。
自分の響く言葉たちを書き綴っていき、後で眺めた時、その言葉たちはチカラになったり、励ましになったり、パワーの源となったりすることでしょう。そんな楽しく、活力を養う時間も、大人の「ひとり時間」の楽しみ方です。
ぜひ大人の「ひとり時間」にはテレビやネット、SNSを消して、自分と向き合い、自己を高める時間にしますと、寂しいとか、誰かと一緒にいたい、という気持ちから解放され、むしろ、「ひとりでも楽しい!」と思えてくることでしょう。
ここでポイントは、ひとり「でも」です。「ひとり時間」を楽しめる人は、他の人といても楽しめる人です。気づきやら、得られた知識や知恵を友人たちとシェアする機会もあったりすることでしょう。どちらの時間も、充実したものとなれば、人生はもっと楽しくなると思いませんか。
ひとりの過ごし方、可能性は無限!
中には「ブランド物を持っていることが恥ずかしい」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、その気持ちも、すごく理解できます。きっと、みんなが同じようなものを持って、ブランドロゴだけが目立つ・・・そんな持ち方に興味がないのでしょう。
いかがでしたでしょうか?大人の「ひとり時間」、お家でもよし!リーズナブルなカフェでもよし!ちょっとゴージャスなラウンジカフェでもよし!もっと贅沢に、ひとり温泉に行き、お宿でのんびりとした時間をご褒美にするのも、いいかもしれませんね。
私は、ワンシーズンに一回くらい、ひとりで温泉宿に行って、自然の中に身を置き、瞑想するのがリセットになることがわかったので、定期的にその時間を確保したいと思っています。
さて、皆さんの上質な「ひとり時間」、いつにしますか?未来手帳に予定を組み込んでみてくださいね。