妥協のない人生のためにできること
自分のことで妥協してしまう人へ
妥協の意味を調べますと「主張が対立している場合、互いの主張を幾分かずつ譲り合って、一つの結論・取決めを導き出すこと」ということです。
個人のことで妥協を、簡単に言うと「折り合いをつける」にも似ているし、「あきらめ」のようなものでもあります。
コーチングでもあり、時に未来手帳でも加えるワークに「妥協リスト(未完了リスト)」があります。あなたが妥協していること、未完了にしたままにしていること、または、あきらめてしまっていることを書き、それを一つずつ、週に一つでも月に一つでもクリアにしていく、というものです。
例えば、シンク回りを綺麗にしなきゃとは思っているものの、めんどくさくてやっていないとか、着ていない服やバッグがあり、処分しないといけないのに、放置したままとか。日常生活でたくさんの妥協をしていると、人生そのものが妥協の人生になってしまいます。
もちろん、このことに賛否両論はあることでしょう。「多少の折り合いというのも大切」「妥協するのもいいもんだ」の方は、どうぞそのままでいてください。それで幸せならばいいでしょう。
しかし、あまりにもそのように妥協することが多いと、実は、あなたからエネルギーを奪っていきます。エネルギーは、「やらなければならないことをやっていない」という小さな部分から漏れていきます。浮き輪で例えると、小さな穴か空からプスーッと空気が抜けていくようなもの。
そのような状態が続くと、あなたが本当にやりたいことに、すべてのエネルギーを注げないようになってしまいます。
あなたの部屋はどんな状態?
妥協の人生を送っているかどうかのバロメーターとして、いま、あなたの部屋はどういう状態でしょうか?
部屋の置物や配置、その他もろもろは、自分で選ぶことができ、自分でコントロールできる部分です。であるにもかかわらず、気に入らないものばかりに囲まれているとしたら、それは妥協の人生を送っている可能性大です。
部屋にあるものは「自分で選ぶ」ということに加えて、誰かからもらうとか、他から送り込まれているものもあるわけですが、それを入り込ませるのを許している、ということに他なりません。
それをよくやっている人は、人生もまた、無意識に誰かのいいなりになっていたり、面倒なので言わないとか、断らない拒まないなど、思考が停止して受動的になっている状態。繰り返しますが、物は、自分で選ぶことができるものです。
今の自分の部屋がどういう状態か?見直してみましょう。妥協で選んでいるものを一つずつ除いていくつもりで、チェックします。
何かを処分したり、部屋から取り除いていく作業には、エネルギーを使うかもしれませんが、一気にじゃなくてもいい、コツコツ見直して、エネルギー漏れがなくなった時、あなたのエネルギーはもっともっと、本当にやりたいことのために使うことができます。
自分で選ぶというトレーニング
「でも、金銭的な問題で、妥協せざるを得ないのです」そう言われる方もいらっしゃるかもしれません。わかります、以前の私もそういうことをよくやっていましたから。
しかし、妥協のない人生を送りたいと思うなら、「自分の好きなものを選択する」という癖付けをすることです。それは小さなことからトレーニングができます。
例えば、外食をする時に「値段を見て決める」という癖付けをしているなら、そこから変えてみましょう。お金が関係していることですから、やみくもにお金を使うことを勧めているのではありません。しかし、100円、200円の値段の違いで「安いから」という理由で選ばないことです。
もちろん、お金の管理をしていて、今日は1000円以内のものしか食べない、など、最初から決めているなら問題はありませんが、多くの人は常に金額に左右されるような選択をしています。
服や家具を選ぶにしても、そして部屋の状態を選ぶにしても、いつも自分が何を基準に選んでいるか?という自覚をすること。買う買わないは別にして、値札を最初に見る癖はやめましょう。
「欲しいのか?欲しくないのか?」というあなたの思いを自覚するためのトレーニングです。そうすることで、値札の呪縛から解かれて、まずは自分の好き!がわかるようになります。
「一生モノ」という表現もありますが、私の場合それはなく、気に入って大切に使いはしますが、性格上、飽きることも本当によくあるし、嗜好が変わる可能性もありますので、その時は、誰かに譲り、そしてまた自分の好きなものを購入する、ということをします。
見直すと人生も見直される
部屋や自分で選ぶものというのは、自分の思考を具現化した部分でもあり、あなた、あなたの人生を構築するものでもあります。
まずは、自分でコントロールできる部分からコントロールする癖付けをし、その習慣を少しずつ自分の人生に採用していきましょう。
選択の、そしてあなたの人生の主導権は、あなたが握っているのですから。