やりたいことが本物かを知る方法

やりたいことが本物かを知る方法

その思いが本物かを知る方法

人を行動に導くエネルギーの中で強いものの中に、人からの承認や称賛、そしてステージがあがると自己実現欲求というものがあります。

承認、称賛を受けたいという欲求は自我欲求と言い、他者からの評価を自分の喜びとし、それによって自分の欲求を満たしている、というものです。

その欲求は、自分のやっていることに称賛を得られないと、そこでやりたいことは終わってしまう可能性があります。

そして、人はもっともっと成長していくと自己実現欲求の部分に入ります。マズローの欲求5段階説で言うと頂点です。

そこは、他の人の評価や称賛を超えて、それらが得られなくても、自分のやりたいことをやるパワーが、誰からの承認も必要としないで、人への貢献ができるようになるのです。

「雨ニモマケズ」の中でもあるように、他の人から反対されても、他の人の為に祈り、働いた斎藤宗次郎さんのように、承認や称賛がなくても、それをやろうとする気持ちがあるかないかは、自分の気持ちが本物がどうかを知る助けとなります。

アスリートは、みんなからの称賛目的でやっているのではなく、自分がそのスポーツが好きだからやっています。

そして得られる応援と称賛は自分を支えるためのものではありますが、決してそれは主体ではないはず。好きだから苦しいトレーニングにも耐えられる糧にもなるのです。

で、やっと今日のタイトルと関係があるのですが、「やりたいことが本物かどうかを知る方法」について書きます。

本物かを知るために贈る質問

よくコーチングのテーマで、夢や目標を聞くとその動機が、「他の人に喜んでいただくこと」「他の人から感謝されるために」と言われることがあります。

そこで、コーチングではこういう質問をすることがあります。

「もし、それをやることで、他の人が喜ばなかったり、感謝されなかったりしたら、その目標はどうなりますか?」と。

人というのは、欠乏欲求でそのゴールを立てている可能性があります。その人の価値観で動いているのか?それとも、自分の中の欠乏を埋めようとしているのか?

コーチングセッションでは、その夢や目標がその人にとって、真のゴールかどうかを見極めます。マズローで言えば、自我欲求でそれをやりたいと思っているのか?を見極めるのです。

とはいえ、極論は目標が自我欲求でもいいのです。そこはクライアントの自由ですから。

「人から喜ばれたい」「人に感謝されたい」というのは、ある意味欠乏。それは生きる上でのエネルギーになることでもあるから、いい悪いではありません。ただ、喜ばれたい、感謝されたい、は、人の称賛で自分が満たされるということ。

もしあなたがこれからやろうとしている目標や夢、ゴールが設定できたら、是非、こう自問してみてください。

「その目標を達成しても、誰も評価も感謝もしてくれなかったら、その夢はそれでも今後、達成したいのだろうか?」

さて、あなたが今からやろうとしていることについて、この質問の回答はどうなるでしょうか?

行動で本物かを知る~ワタナベの経験を元に①~

前半では、「やりたいことが本物かどうか?」を知るための方法を書きました。後半は、別の要素を書きたいと思います。それに関して、すこし私の話をしますね。2010年頃の話です。

コーチングを学び、コーチの認定をいただきますと、パーソナルでのコーチングセッションができるようになります。

加えて企業研修、そして、そこの企業さんでの個々の社員によるセッション、さらに、エグゼクティブクラスやのリーダー向けの研修やセッションなど、いろいろと仕事の幅が広がります。

当時私も企業研修に興味をもち、その時のコーチ仲間で、自分の部下で得意分野があるコーチたちを企業に派遣する、という仕事もしていた人がおり、「ワタナベコーチもよかったら一緒にやりませんか?」と誘ってくださいました。

つまり、営業しなくても、そのコーチから企業のお仕事を回してもらえる、というとてもラッキーな状況。なぜ、企業へのコーチングに興味を持ったかといいますと、早い話はフィーが高いからです。

一回の一日企業研修で、ウン十万行くわけですから、利幅がかなりいい、そして、多数の会社様と契約できれば、同じプログラムを何度でも使用できます。

もし年間契約とかなれば、1社100万を軽く超える仕事を頂戴することも可能。一つキャッシュフローができるので、いい!と単純に思ったのです。

そして、企業コーチングを目標にするにあたってのセッションを何度かしていき、自分の得意分野での進出をしていこう、とも計画していました。

その時点では、「企業研修」と言うのは私のやりたいことに入っていました。

行動で本物かを知る~ワタナベの経験を元に②~

しかし、その前に、肌で企業研修というのを体感したいと思い、企業研修をやっているコーチのアシスタントに入ることにしました。

アシスタントを通じて、自分が目の前に立って講師業をしているイメージングをその場で何度もしてきました。家でするビジュアライズとは違い、かなりリアルにイメージすることができました。

そして、その間、自分のセミナーも開催していたので、リアルにその二つを比べることもできました。そして、わかったのは「企業研修は自分のやりたいことではなかった」ということ。

その場に行って体感したこと、それは、企業様相手と言うのは、私の人生のコンセプトや中心部(コア)である、「楽しいこと!」の中には入らなかったことが分かりました。例え、フィーがよくても、です。

企業研修に何度か参加してみなければ、わからなかったこと。つまり、ここで何が言いたいかというと

それが本当にやりたいことかどうかは、その場に行ってみて、体感してみて、やってみなきゃわからないのです。

無駄なことなんて何一つない

現在、開催しているMCC(Meta Creation Coaching®)で、講師業するのだって、本当言えば最初は、「人前に出るのだって苦手だし、話をするのも好きじゃないし、教えるのも苦手だし・・・」といった感じでした。

しかしこれも、やってみたら、ものすごくやりがいもエネルギーも癒しもいただきましたし、面白いしで、また更にワタナベ薫の人生が広がったのです。

いくら頭の中でグルグルと考えるよりも、行動してみて、やってみて、初めてそれが本当にやりたいことかどうかが分かります。

経験によって知った事実(フィードバック)は、無駄どころか、一つの貴重な経験という宝物が増えたということ。

経験ができたのなら、人生の中で無駄なことは何もない、のです。

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