あなたの「心」が顔を創る
色んなことが映し出される年齢「40代」
「40歳を過ぎた人間は、自分の顔に責任を持たなくてはならない」16代アメリカ合衆国の大統領、エイブラハム・リンカーンの有名な言葉です。
人生は自己責任ですから、親がこんな顔に生んだとか、こんな性格に育てたとか、お金がないのは親のせいだとか、そんなことを言っていられない年頃が、人生ちょうど折り返し地点の40歳でしょう。
40年も生きてきますと、性格と内面が、まるで顔にプリントされたかのように、生き方は背中に現れますし、知性や品格は口元に現れますし、その人の意志や志というのは、瞳に現れます。隠し切れないものが、どんどん表面化していく年頃が40代。
シワとシミとかたるみとかよりも、もっと恐ろしいものは、内面や生き方、在り方の部分です。シワやシミがあっても、美しい人はやっぱり美しいですから。
そして、自分の目に映るすべてのもの、世界は、自分の内側の投影です。もし、他人のアラや、世の中のしんどさばかり目に映るのも、実は、周りのせいではなく、自分の心が映し出していること。そして、それらもまた、自らの顔を作っていくのです。
顔は心が映し出されている
顔面フィードバックという言葉を聞いたことがあるでしょうか?簡単に言うと、顔の表情で精神状態が変化するというもの。つまり、笑っていると、精神も安定してゆく、または幸せホルモンが脳内物質として分泌する、などです。
ということは、逆もしかりでしょう。心が平安で幸せな人の表情は、穏やかで朗らかです。心と表情筋というのは密接な関係がありますから、毎日、心の状態が顔に影響をし、顔が心に影響を与えています。
読者さんの中でも、こういう人、「知らない人によく声を掛けられます」という人いらっしゃいませんか?セミナーにいくと知らない人に声を掛けられるとか、なぜか街で道を聞かれる人。
あれは、ちゃんと心の状態が顔に出ていて、人々は無意識に、心の状態がいい人を顔で判断し選んでいる、ということなのです。
どこを見て生きていくか?
さて、これまた長い前置き後の本題です。
不平不満の顔というのは、いつも不満や愚痴、文句ばかりをタラタラ言っていますと、口角が下がり、同じ表情筋を何度も何度も使うことになります。当然、表情筋のシワの癖もつき、その表情が定着し、その顔が創られていってしまうのです。
メイクやヘアスタイルやファッション以前の問題として、40歳も過ぎたら、今の顔は自分が作ってきたことを自覚し、顔立ちを変えることよりも、心の持ちようを変えた方が、表面的なことを変えられ、美しさに反映していきます。
生きていると幸せなことばかりじゃありませんし、怒るようなこともありますが、長くその負の時間に浸らないように、早めにそこから抜け出るようにしていくことで、顔にその負の感情を刻むことを避けることができます。
顔は精神の状態で表情筋を動かすのですから、できるだけ気分がいいこと、笑えること、幸せなこと、そうした部分を拡大鏡で見るかのように、フォーカスしていくと、笑顔になろうとか、いい顔を作ろうとか思わなくても、勝手に表情は穏やかなものになっていくのです。
常日頃、生活に不平不満、不幸だとか、怒りだとかきっとあげ連ねれば、両手では足りないくらいでてくるかもしれません。
ですが、幸せであっても数えようとしたら両手どころか、足の指まで使って数えても足りないくらいかもしれません。どこを見て生きていくか?です。それがあなたの顔を創ります。
同じシワを刻むのなら・・・
負の部分にばかり感情をゆだねていますと、今日のタイトルにあるようになってしまいます。自分の感情くらい自分でコントロールできるようになりたいものです。
誰かによって、不快な思いにさせられたと感じたとしても、その不快な感情を選んだのは自分です。スルーすることもできますし、怒ることもできます。
怒ることは悪いことではありません。自分の中で一番短く、そして平和的で短時間で解決できるようにしていれば、その不快な思いを顔に刻み込む確率はグッと低くなります。
ここで質問します。
・あなたがついつい顔がゆるんでしまうものってなんですか?
・あなたが、微笑んでしまう状況ってどんなでしょう?
・あなたが、いつも心穏やかになれるのはどんな時でしょう?
そうした部分にフォーカスすることが、顔の表情筋も自然に口角が上がる部分を使い、目が細められるような表情筋が動き、いつもいつもそうした精神状態で居ますと、顔にそれが刻み込まれていきます。
同じシワの刻み方でも、眉間の縦ジワや口角の下がった負のシワを刻むのか?幸せと感謝の笑いシワを刻むのか?これが、40歳過ぎたら自分の顔に責任を持て、ということなのです。