「ブレている」はチャンス!
生きやすさは信念にあり
いきなり結論を申しますと、自分の生きるべき信念や価値観が明確になっていますと、生きやすくなります。
信念や価値観を明確にするメリットは、会社で言うと、経営理念を明確にすることと同じです。経営理念がある会社とない会社では、雲泥の差です。
潰れる会社と生き残った会社の違いの中に、経営理念があるかないかの違いもあると言われているほど。
これは、私たちの人生も同じです。
自分の生きる道、信念、価値観が明確だと、どんなことが起きるのでしょうか?
ブレているは「わかっている」のサイン
それは、自分がブレた時に、それがわかるというもの。わかる、ということは、軌道修正しやすいのです。
最初、何か始めた時には素晴らしい動機があったのに、お金や知名度で人格がどんどん変わっていくことが多々あります。しかし、実際、自分が何者であるかを知っていますと、変わったかどうかをすぐに知ることができます。
人は、成長し変化する生き物です。しかし、自分の信念や価値観とは反する変化をしている、悪い方向に向かっているのではないかなどは、自分の内なるところにあるものを、ちゃんと理解していないと、わからないものです。
親友や家族は指摘してくれるかもしれませんが、周りの人は、自分が悪い方向に変わった場合、往々にして指摘してくれません。
もし「自分がブレているな」と感じるのでしたら、それは「おめでとう!」なのです。つまり、自分の軸がわかっているということ。軸がなければブレもわかりません。
ブレていることに気づいているって、すごいことなのです。
ブレるから、成長する
そしてもう一つ。ブレとは安定に向かっていくため、人間の成長に必要なものだと思っています。
多くの会社・理念・成功モデルやビジネスモデルなどの安定は、すべてブレや不安定感・ズレ感を調整したり、軌道修正しながら安定へと向かっていき、確立していきます。
実は、新製品などの開発もそう。最初から完璧な製品を作ってから、商品化して販売しているとは限りません。
販売された時の商品の売れ行き、よかったところ、悪かったところなどを加味し、研究し、改良。そしてまた新製品ができ、使ってみてよかったところ、よくなかったところを研究し改良する。
この繰り返しを経て、完璧でシンプルで素晴らしい完成品ができあがるのです。
サービス業など、高いホスピタリティを提供するところも同じで、お客様からのクレームを宝として研究しているところは、すばらしい対応が確立され、そしてお客の良い評判をいただくことができ、のちの経営向上につながっていきます。
クレームをただのクレーマーとして文句を言い返す、そのような会社に成長はありませんし、個人レベルでも、クレームをチャンスと捉え、より良くなるため改善をしていくことで、サービスがどんどんゆき届き、評判も良くなっていきます。
TOTEモデル
実は、売り上げを一時的に上げることは簡単で、ブームを作るのです。
そこには色々な戦略がありますが、間違うと、お笑い芸人でいう、ただの一発屋として「あの人は今・・・」になってしまいます。
存続こそが一番難しいもの。長年にわたって存続している人々や企業は、信頼を得ている証拠であり、これらは、個人的な人生についても当てはまります。
NLPのスキルの中に、「TOTE(トート)モデル」というフォーマットがあります。
Tはテスト
Oはオペレート(操作)
Tは再びテスト
Eはイグジット(出口)です。
つまり、テストをして、操作し、またテストをして、良ければそれでいい、OKなので出口に行ってよし、ということ。成功を作り出すサイクルです。
つまり、今、何かのことで自分に軸がない、ブレていると思っている人は、「軸がある状態とは?」「ブレないってなんだろう?」というゴール(ここではイグジィット出口でもいいでしょう)は何なのかを無意識に考えているのです。
だからもし、「あ、ブレている…」と感じている人がいるならば、それは成長しているプロセスの一環であり、軸に軌道修正しようとしている最中なのです。
軌道修正には、情報も必要でしょう。情報過多な時代だからこそ、取捨選択し
盲信、丸ごと鵜呑みにしない、思考と識別力を働かせること。そして、得た情報を、自分の潜在意識に問うてみることです。
潜在意識への質問が、あなたを築く
潜在意識とは、自分の潜在意識だけではなく、世界中の賢人たちや偉人たち、成功者、はたまた、偉大なる過去の人々の知恵と経験が詰まった、大きな知恵の宝庫です。
心が落ち着いている時に、そこに問うこと、そして答えを待つこと。
質問は答えが与えられるまでは、スペース(隙間)になります。
隙間は埋められることになるので、必ずあなたにとってオーダーメイド級の回答が得られるようになっています。
質問は、自分の思考力と識別力の強化にも繋がります。
誰かに答えをもらうのは、頭を使わないので楽かもしれませんが、その結果、足元をすくわれてしまうかもしれません。
何より、あなたの人生は誰のものでもない、あなただけのものです。
だからこそ、ご自身で築き上げていってください。