満足しきったら、そこで終わりだよ

満足しきったら、そこで終わりだよ

「しすぎ」は禁物

満足感というのは、とても大切で必要なことですが、「満足しきる」というのは、食事で例えると「もうお腹いっぱいな状態」ということ。お腹がいっぱいだと、食べることが苦痛になり、美味しさも感じなくなってしまいますよね。

目標や夢、願望も同じで、そこに満足を感じ過ぎてしまうと、かえって行動力の低下を招きます。コーチングでは、まずゴールを決め、そこへ向けて動き始めます。プラス、おすすめしているのは、ゴールが達成する前に、もう、次のゴールを立てることです。

脳は達成したときに満足感を感じ過ぎてしまうと、次なる行動ができなくなるという特性を持っています。だから次なるゴールを決めておくことで、モチベーションの低下を防ぎます。

ちなみに、私は5年後のフリースタイルでの目標を決め、さらにそれが叶ったものとして、次なるゴールまで少しずつ考え始めています。それが私にとっては楽しさ以外の何物でもないので、無理なくモチベーションの維持ができています。

 何かを「やる」ことで

満足感と同様に大切である、充実感についても触れておきたいと思います。辞典での意味合いは、「心が満たされている、満ち足りている、やりがい」との説明がなされていました。一番、わかりやすいのは、「やりがい」です。

動けない状況や環境である人は例外として、充実感とは、何もしないで、のんびりして、がんばらないで、働かないで、自由気ままに暮らして・・・という生活からは得られません。充実感は「やりがい」という意味合いにも含まれている通り、何かを「やる」、つまり「行動する」ということが関係しています。

経営者で何かをつかんでいる人は、必ずや努力されていて、それを「大変だ」「苦しい」と言います。ですが、それが「充実感」として感じられることも理解しています。困難であればあるほど、それをやり遂げた時の達成感は格別であり、それを継続して行えている時、生活や人生が「充実している」と感じるのです。

「辛い、苦しい、しんどい!」の先

オリンピックを見ていて感動して涙が流れるのはなぜでしょうか?障がいを持っている人が、普通の人が何でもなくできることを時間をかけて、一生懸命、練習しながらがんばっている姿を見て、感動と学びと励ましとパワーを得るのはなぜでしょうか?

人間は、本能として「がんばって行動したい」という欲求が本能的に備わっているから、潜在的に持ち合わせているからです。そして人間の本質、人は、がんばっている人を応援したくなるということです。

実は私は、「努力と忍耐」という言葉を読むだけで、息苦しさを感じます。それは努力や忍耐とは、どういうことかを経験しているからでしょう。がんばってがんばって、歯を食いしばっていたあの日、死ぬほど辛く苦しかったから、思い出すのでしょう。

ですが、「忍耐」という特質がなかったら、すでに心が折れて、廃人になっていたかもしれません。その時は、ただただ耐えることを学びました。そして、支えてくれていたのは、仕事。つまり、読者の皆さんがいてくださったからです。

辛い、苦しい、しんどい!そのプロセスがあるからこそ、結果を手にしたり、時に味わう贅沢や喜びに充実を、心から感じる生活を送ることができるのではないでしょうか。

休んだら、またがんばろう

充実感を得るには、そのプロセスに、死ぬ気でがんばる、努力する、継続する、行動する、などのことが関係しています。人は、時にがんばり、時に休み、ひとたび力を蓄えたら、またがんばる、そして、またゆっくり休む。これの繰り返しで充実感を味わってゆくのです。

時に望んでいなくても、状況や環境で成長させられるものでもあります。成長することを意識して生きてきたことはなくても、問題を乗り越えた時や、苦しんだ後、がんばった後に、気づいたら成長していた、といった感じでしょう。

人は、問題解決能力が上がった時に成長します。しかし実は、問題なんて何もなくて、私たちはただ単にこの世界に生まれて、ゲームを楽しんでいるだけ。問題じゃないものを実は問題視しているだけ。それがわかったのも、降りかかる問題によってであり、そして、「あ、問題じゃなかった」と気づくのです。

いかがでしたでしょうか。休むときは、とことん休む!エナジーチャージをしたら、またがんばる!メリハリをつけて、また明日も充実した一日を過ごして参りましょうね。

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