スペースを空けると入ってくる
出せば入る、出さねば入らぬ
今日は、ある法則について。端的に言えば、「出せば入るの法則」とでも言いましょうか。
例えば仕事で、かつかつになるまで働き続けていますと、スペースがない状態です。色んなことをいっぱいに抱えている、そういう状態では、新しいアイディアも、新しく何かしようという意欲さえもなくなってしまいます。
スペースとは、時間であったり心の余裕があること。それらがなければ、新しいことは入ってこないのです。これは、自然の法則。
この状態は思考や意識も同じで、自分にある質問をしますと、その回答を得るまで、脳内にはスペースができます。そして、その回答を得ようと脳は動きます。スペースはあらゆる意味で、必要なこと。
私は何かを手放す時は、迷いも不安もありません。それは「何かが入ってくる」という確信があるからです。全く何もわからないのに・・・本当に不思議です。
これを経験すると、「次は何を手放そうかな?」と考えたくなるのです。仕事のみならず、凝り固まった思考であったり、人間関係だったり、思い込みだったり、手放すと、次のステップに勝手に進んでゆく。だから、定期的に何か手放すのです。
片付けのススメ
時間も心も余裕を持つために、まず私がオススメするのは、「片付け」です。メンタルや思考から変えようと思わないで、やることが明確に決まっていることをする。物を減らしたり、片付けからやると早い!ということ。
「トイレ掃除だけは毎日やる!」「2年着ていない服は処分する!」などのような、自分だけの決まりや基準でOK。わかりやすいでしょう?
思考やメンタルを変えることも、実は簡単なのですが、「できない・・・」と思い込んでいる人も多いですね。「やっていますけど、うまくいかないです」とか「わかっちゃいるけど、やめられない・・・」など。
だから、やることが決まっていることを、まずは素直にやってみる。これが大事!
所有するものが少なくなりますと、実際、使うエネルギーが少なくなります。何か物があると、それをキープするために自分のエネルギーを無駄に消耗しているのです。
服が多ければ、クリーニングのために出したり運んだりと、お金がかかったり、家にある飾り物が多ければ、ホコリを取る、よけて掃除する、また動かす、などの動的エネルギーを余分に使います。
これがもし、リビングの中に、ソファとテーブルと観葉植物しかなかったらどうでしょうか?床はモップでひと拭き、ほんの数分です。ここにカーペットがあれば、掃除機を出して、かけて、しまって・・・と、さらなるエネルギーを使うことになります。
物は少なければ少ないほど、時間の余裕ができます。自分のエネルギーを無駄に使わないので、どんどん動きやすくなっていき、本当に自分がやりたいことにエネルギーを注げるようになっていくのです。
自分省エネで、余裕が生まれる
そして、物が少ないうちに対処すると、自分が使うエネルギーはかなり少なくて済みます。これも日々の行動に取り入れることをオススメします。
例えば、郵便物が到着したその日に仕分けをするのと、一週間、数週間溜めてから仕分けするのとでは、使うエネルギーの量が全く違います。洗い物をいくつも溜めてから洗うのと、使った分、スプーン一本でも使ったら洗うのとでは、これまたエネルギーを使う量は違います。
管理能力がない人ほど、物を増やしたがり、増やすのに、減らせない。という特質もあるので、どんどん増えて、どんどんエネルギーが奪われていく、どんどん何もやる気がなくなる。
そして、物たちが発する周波数がガチャガチャして、疲れが取れない、むしろどんどん増していく・・・これは以前の私。だから本当に理解できます。
まずはいらない物を減らす、そこから少しずつ思考を変えることも意識する。すると内外共にシンプルになっていくので、人生や流れが変化することでしょう。
執着を手放そう
「何かうまくいかない、停滞している」という時は、大抵の場合、何かにしがみついている時です。必ずそこには手放す何かがあります。カオス状態から早く抜け出すには、手放すものが何かを考えるとスピードが早くなります。
そして、手放すものは、案外、「自分にとってこれだけは手放したくない」といつも頭にあって、執着しているものです。それにある種の苦しみを感じているものであるならば、手放す時が来ているということ。
何かを手放す時って、時には怖いと思うでしょう?それがなくなるわけですから。だから、苦しさを感じるものを手放してしまうのです。
苦しさを感じることで、「自分らしくない」と感じるならば、それが何であれ手放してみること。それにより、心の安定、心地よさが得られ、その心地よさこそが、次なる良い何かが入ってくるきっかけとなるのです。
自分の心地よさを追求しよう
逆に、うまくいっている時は、「無理やり何か手放すものはないか?」なんて考えなくてもいいということ。
例えば、クローゼットの整理をするときに、「服は少なく厳選されたものを持った方がいい!」と、というのはわかります。しかし、自分がファッションやオシャレをする上で、その数ある服で幸せを感じたり、コーディネートに喜びを感じているのであれば、無理して、服を減らす必要もない。
かといって、何が何だかわからない状態、というのは困りますが、基本は心地よい状態に保つ、ということなのです。それは人と比べることではなくて、自分の心地よさをわかっていればいいこと。
ポイントは、何かうまく回らない、何かうまくいかなくなってきた、心地よいと感じない、モヤモヤする、そんな状態に入った時に、自分の手放すものは何かを見極めて、ぜひ、スペースを作ってみてください。
スペースがあけば、あけた分以上の大きなものが舞い込んできます。それを楽しみに待ちながら、時間も心も余裕を持った生活を目指していきましょうね。