素の自分を出す本当のコミュニケーション
言いたいことが言えない根底は
ついつい本音を言えず、人にに合わせてしまうようになってしまい、言いたいことが言えない・・・そういう方は多いのではないでしょうか。
私も以前、言いたいことが言えない人間だったので、気持ちもよくわかります。言いたいことが言えない、その気持ちの根底にあるのは、「嫌われたくない」です。
嫌われたくないというのは、嫌われるとどうなるのか?がよくわかっていない人であり、嫌われるとどんな良いことがあるか?も、よくわかっていない人で、実は、嫌われると大変なことはそんなになく、むしろ嫌われると良いことのほうが多いもの。嘘のようで本当の話です。
「嫌われると一人ぼっちになってしまうじゃないですか」と思っている人もいるかもしれませんが、あなたが素を出すことで人が離れていくのならば、その人はあなたと合わない人ということです。
合わない人とずっと一緒にいるなんて相当苦痛だと思いませんか?そもそも、真の愛情がある関係というのは、相手と自分は、『素 × 素』 です。
もしあなたが素を隠して、『仮面 × 素』 で相手と接していたならば、あなたは、ずっと本当の自分を出せず、自分と相手にウソをつき続けなければなりません。
素で生きること
では、素で生きるとはどういうことでしょうか?それは、まず最初に自分が感じていることに気付き、それを相手に伝えられる、ということです。
もちろん、そこには伝えるマナーや思いやりと愛情はあった上で、それが、もしかしたら相手が怒るようなことだとしても、言い方さえ平和的なら相手はわかってくれるはずです。もし、わかってくれなかったら、その人は、その程度の人間。
本音が言えず、貴重な人生の一部である時間を、我慢してまで合わない人と一緒にいる意味って何なのでしょう。
数年前に、読者様からこんな感想をいただきました。「素のコミュニケーション術を読んで、『いま食事している人と、10年後も一緒に食事をしたいですか?』あの言葉は、ガツーンときました」と。
無理に人と付き合う必要もないですし、人脈人脈とか言われていても、私自身は、人間関係は増やさない、むしろ交友関係は少ない方がいい。
人と会う機会が少ない私でも、むしろ色々と断ってばかりいる私でも、繋がる人とは繋がり、ご縁がある人とはご縁があるので、流れに任せていたほうがいい。
素で生きることは、これからあなたが夢を叶えることも、愛する人と出会うことも、そして有意義な人生を送るにしても、絶対に必要なことなのです。
素を発揮しても人は離れない、なぜなら・・・
それでも、どうしても嫌われたくないがために、自分を繕ってしまう人がいます。しかし、わたし以外は、わたしじゃないのです。
それは、友人関係でも恋人同士の関係でもです。しかし、いつもいつもそれをすることで、後であなたは大変なことになる可能性が出てきます。
あなたの素を受け入れてくれない人は、親しくなる必要がありません。あなたの人生にいちいち口出しして、決定を曲げさせようとしたり、気分を下げてばかりいる人と付き合う理由はありません。
もし、あなたが自分の素を発揮して、それでいつの間にか、周りに誰一人友人がいなくなったら、きつい言葉かもしれませんが、あなたは付き合いづらい人間なのかもしれません。それには原因があるのです。
他人に対する親切や気遣い、優しさや愛情を持っていれば、そんなことにはなりません。しかし、それもまた自己責任です。
一人ぼっちになるのが嫌ならば、自分の素を発揮しながらも、他の人への接し方を改めていけばいいですし、他の人の接し方を改めるのが嫌ならば、一人で自由に生きたらいい、どちらでもいいわけです。
自分が価値を感じた方をチョイスしてください。しかし、往々にして、自分の素を発揮しても人は離れません。なぜなら結局、似た者同士が集まるのですから。
周りの人が離れて行くかのように感じた場合、それは、素の表し方がちょっと不器用なだけなのです。
相手にも心があります。時に、オブラートに包んだり、言葉に優しさを加えたり、ストレートに伝えても、そのあと愛あるフォローをしたり、コミュニケーションにはいろんなやり方があります。
まずは、嫌われることを恐れずに、自分の素を相手に出してみましょう。そうすると、相手の本質や本心が見えてきます。あなたはオープンマインドになって、すべてをさらけ出したとき、相手がどんな人なのかを知ることができます。
わたし以外は、わたしじゃない
いかがでしたでしょうか。私の執筆3作目の著書「素のコミュニケーション術」のほぼ全帯(上が5ミリしか空いてないから笑)に記載した言葉。
わたし以外は、わたしじゃない。飾らない自分を最も輝かせて魅せる。
改めて今回記事にして思いましたが、もしかして、私が一番伝えたいことかもしれませんね。