商品の価格が「自分の価値」なの?

商品の価格が「自分の価値」なの?

価格とはあなたの価値ではない

今日は久々に、起業に関係する記事を。起業する上で提供価格について、悩まれる方も多いと思いますので、よかったら参考にしてみて下さい。

さて、皆さんはこんな言葉を聞いたことありますか?「商品の価格、値段は自分の価値が数値化されたものである」なんて。この言葉に対し、まずは今日の記事の結論を書きます。

商品の価格が、それを提供するあなたの価値ではありません。商品の価格は、ただのプライスです。

有形の商品の場合、そこに材料費やその他の関わる経費が計算されて、またはマーケティングの結果、高級志向で行くのか、薄利多売で行くのか?などで価格を決定します。

無形の商品を提供するとしましょう。セッションや施術とか、無形の商品の場合は、提供する商品の価値と、提供する側の内なるところが数字になって現れているのです。

高いから良い悪い、安いから良い悪いでなく

たとえば、カウンセリングやコーチングなどで、ある程度の適正価格というのがあります。適正価格というのは、一般的市場価格、みたいなもの。

たとえば、カウンセリングでは1時間10,000~15,000円くらい、コーチングの場合は取得している資格にもよりますが、1時間だと15,000〜25,000円くらい、占いだと、1時間3,000〜20,000円くらいでしょう。

アロママッサージなどでも、大体の適正価格というのがあり、全国平均では10分1,000円を目安に、あとは提供できる価値、スキルがどれくらいかで値段設定をしているようです。

当然規則ではありませんから、好きなようにみなさん値段設定されています。1時間1万円のカウンセラーもいれば、1時間30万とかとるカウンセラーもいます。占い師も、3,000円の人もいれば30万円の価格をつける人も存在しています。

「私の価値は高いから、価格も高いの」または「自信がないから私は低い価格でいいの」なんて感じに、自分の価値が価格だ、なんて思っている人がいますが、私の思うところは違います。

次の章に書く前に。一つお伝えしたいのは、高いからいい、高いからダメ、安いからいい、安いからダメ、というレベルの話ではありません。識別力と思考力を使ってお読みいただけますと幸いです。

価格にはその人の内面が現れる

無形の場合は、その提供する人の気持ちが数字になって現れているのが、価格、値段です。値段でその人の内面が分かる、ということ。

私のクライアントで、1時間5,000円のカウンセラーがいらっしゃるのですが、なぜその価格かを聞いたら「心理的なものは一回のセッションではなかなか改善しない。何度も何度も話し合うことで信頼を得て、心が開放されていくから」と。

あなたが顧客になるなら、この値段設定、どう思われますか?

反対に、ある人の心理カウンセリングは一回1時間50,000円。50,000円支払ってでもそのカウンセラーからセッションを受けたい人がいたときに、お金がある人は行けますが、お金のない人は借金したり、または行きたくても行けない、ということが生じます。

提供する側からしたら、「払えない人はこなくていい」と思うか、何も考えずに「だって集客できるんだもの、高いほうが稼げるし」と思うかもしれません。

高額を設定している人で、中には「クライアントが本気で行動したくなるように高額設定しています」と。それも間違いではないですけどね。投資した額が高いと、本気になる、というのは往々にしてありますので。

大抵コンサルタントは、「値段を上げて下さい。人はね、高いものに価値を感じるのですから」。情報弱者を最初から食いものにするつもりで、スキルや知識や資格などまったく関係なく、「高ければ人がいいものだと判断してきますよ」と言うのです。

価格をつける時に、自分の価値がどうだのこうだのとごちゃごちゃと考える必要はありません。あなたが適正だ、と思った金額が価格になります。

もう一度言います。あなたの内側にあるものが、価格という数字に現れるだけです。

そして、顧客になる人もまた、何かサービスを受けるときにはリサーチをすることは大切です。安いからいい、高いからダメ、安いからダメ、高いからいい。人が集まっているからいい、人が集まっていないから・・・

そういう表層的な部分をみないで、本質を見極める力が必要です。そのためのリサーチ、必要ですね。

「あなたから買いたい!」の時代へ

過去に私が起業コンサルをしていた時に「価格=自分の価値」と思っている方が大変多かったので、記事にしてみました。ゼロから起業する場合、価格も大切ですがさらにその前に大切なこと。

自分が何で仕事をしたいのか?そして、その仕事に対する信念や、譲れない部分とか、あなたの本質や興味、そして、人との関わりにおいて大切にしていること、あなた自身のあり方や強みは何なのか?

明確にした上で発信していかないと、人はあなたについていきません。あなたにお金を払いません。

特にSNSを使っての起業とは、あなたの人柄が商品を売るのです。価格ではなく、あなただから買いたい!と消費者は思うのです。

この記事を書いた人

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