嫌いな人は自分の鏡?〜嫌いの心理が教えてくれるもの~

嫌いな人は自分の鏡?〜嫌いの心理が教えてくれるもの~

嫌いな人も自分の鏡!?

鏡というのは自分の姿を映し出しますね。例えば、目の前に嫌いな人がいた時に、なぜその相手が嫌いなのか?モヤモヤ、ザワザワするのか?というと、いろんなケースが考えられますが、大まかに言うと2つのことが考えられます。

一つは、自分の嫌な特質に相手が似ていて、まるで自分を見ているようで不快に感じてしまうケース。もう一つは、自分とまったく真逆で、「自分なら決してそういうことをしない」ということを、平気でやってのけている人を見たケース。

最初のケースの場合、例えば、私は父が嫌いでしたが、なぜかと言うと、父はすごく短気で、わがままで、動物のように生きている人。あれ?これ私だ。笑 まるで自分の嫌な所を見せられているような感覚になるので、嫌だと感じるのでしょうね。

もう一つのケースは、自分とまったく真逆なケース。私は私の価値観を犯そうとしてくる人が嫌いです。この場合、私には、他人に強引にしてはいけない、人の嫌がることをしたくない、相手の気持ちを汲み取る・・・のような価値観があるわけです。

それをまったく気にせず、強引にかつ相手が嫌がろうとも自分の意志を押し通す人が嫌いです。しかし、今となってはお断りできる強い人間にもなりました。

もちろんお断りの際は、優しさも添えるようにしています。自分がやらないことを相手がやっているとイライラしてしまう、「他人は鏡である」というのは投影なのです。他人を通してあなたが感じたことから、様々なあなたの心理の奥底にある色んなものが見つかります。

嫌いの心理に向き合ってみる

他人と言う鏡は、あなたの嫌な部分だけを映し出しているわけではありません。あなたの良い部分だったり、価値観だったり、抑圧されてきた感情だったり、投影にはいろんな形があるのです。

ですから、嫌いな人や、モヤモヤザワザワする人を見た時、単に、「あの人嫌い!」で片付けてしまうのもアリですが、ちょっとそこの心理に向き合ってみると、自分の中にある、隠れた影のような部分が掘り起こされ、おもしろいものです。

私は職業柄、他人の心理と自分の心理、特に自分の場合は、奥底に眠っている影の部分に興味があります。例えば、そんなに親しくないのに、どうも嫌な感じがする、とか、何となく苦手、と感じる人、もしくは単純に嫌いだ、と思う相手が現れた場合、分析にワクワクするときがあります。

さて、私の中から、この度は何が掘り起こされるのかな?と。

そのように突き詰めると、自分の価値観や信念と言った大切な物が見つかっていくのですが、そこに到達するまでは、自分のエゴやまた自分の欠点の部分も、見つかるわけです。

もし、勇気があれば、あなたの周りいる、嫌いな人、なぜか分からないけれど、心がザワザワする人がいたら、「そもそも、何で私はそういう気持ちになるのだろう?」と自問してみると、脳も潜在意識も答えを探す旅にでます。

嫌いからあなたの「大切」に気付く

脳は、質問すると勝手に答えを探します。例えば

どこが特に嫌い?
自分もその人のようにやってみたいと思うことはある?
もし、あるとしたらどんな部分?
ないとしたら、あなただったらその人と違って何をしている?
それはどんな価値観によるもの?

などなど、いろんな方面からの質問をしますと、なぜその人を嫌っているのかの理由がわかります。あなたには大切にしたいものがある、ということなのです。

ただ単純に、その人がうらやましい、ねたましい、と思う場合でも、責めなくても大丈夫です。こう認めればいいだけです。「ああ、私も、あんな風にしたいんだな」または「あんな風になりたかったんだな」って抑圧された部分を認めてあげたらいいのです。

違ったもの同士がずっと一緒にい続けることなんてありませんし、離れるというのは、捨てるでもなければ、嫌いになるでもありません。

ねたみやそねみを、いつまでも、相手に悪口や非難を続けているよりも、うらやましいという気持ちをサッサと認めてしまい、離れて行動した方がずっといいですよ。

別れは成長の過程にあるもの

成長と共に別れは必ずあります。人はお互いがマッチしなくなれば、待っているものは、別れです。

昔は気が合っていた友達でも時が経つうちに、なぜか違和感が出たりなど、あることでしょう。それは、どっちかが変わっただけ、方向性が違っただけのこと。そこに無駄な意味づけをせず、素直になって自分の心の奥底の声を聞いてみたらいいのです。

「ぶっちゃけどうしたいの?」と。離れる、距離を置く、縁を切る、どれでもいいですが、いろんな方法があります。フェードアウトできるならそれでもよし。はっきり自分の気持ちを伝えて、気持ちよく別れるのもよし。別れた後の大人のルールは、別れた相手の悪口を触れ回らないことです。自分の品格を落とします。

しかし、一つ言えることは、離れなくても済むパターンもありますので、まずはこっちを最初にやってみてほしいな、とも個人的には思います。

譲歩したり、愛情を持ちまたは相手にチューニングするかのように相手をしっかり観察し、洞察力を持ってその人の真意を汲み取り、思いやることができたら、相手の態度が変わるかもしれません。

それでも変わらない人もいますから、その時は離れたらいいのです。あなたを傷つける者は誰であっても、そう、親でも夫でも友達でもそれをへらへらと許していていいはずはないのですから。

自分を守れるのは自分しかいないのでね。離れてもいいし、逃げても全然いいのです。

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