本当の意味での幸せとは
お金と幸せは関係ない
年を重ねるにつれて本当の意味での幸せは、ビジネスの成功でも、物質の多さでも、お金でもありません。
生活の充実や小さな幸せを日々感じて、愛する人や心許す友人、家族と穏やかに生きること、と思っています。
私の実例をシェアしますが、もともとはお金もなく、それでいて、小さな幸せを大きく喜ぶタイプでもあり、しんどさを抱えながらも、小さな幸せを毎回感じていました。
その後、コーチングに出会ってからは、手に入れたい状態を明確にして、仕事を一生懸命して、努力してがんばり、それを継続した結果、今のライフスタイルを手に入れることになりました。
お金は仕事量に比例してどんどん増えては行きましたが、お金を手にしてわかったことは、お金はある程度の幸せをもたらすかもしれませんが、それと同時にトラブルも多い、ということ。
そして、極貧とかでなければ、お金はたくさんなくても幸せである、ということ。
なかった頃は、「お金があったらもっと幸せなんだろう」と思っていましたが、今そうなってみて振り返りますと、お金と幸せは関係ないとわかるのです。
幸せとは、不幸せと両方あるから感じるものであり、両極の経験があるから、片方の幸せを実感することができます。
お金では買えない幸せはある
例えば、あなたがヒッチハイクで所持金0円で海外を渡る旅に出ました。しかし本当にどうしたもんかというほどヒッチハイクが捕まらない。
寒いところでの野宿をし、そしてまた何時間も何十時間もヒッチハイクをする・・・そんな体も気力もしんどくなってきたときにやっと捕まえた一台の車。
それがどれほどの喜びか、想像できますでしょうか?叫びたくなるほど、飛び上がるほど、泣けてくるほどの喜びでしょう。
そんな喜びは、日常の贅沢を毎日味わってる状態ではそうはならないですね。苦があるから、それが報われたときの喜びがいかに大きいことか。
ヒッチハイク中は、思う存分食べられないですから、冷えたコンビニおにぎりみたいなものでも、食べられた時の喜び。野宿ではなく、ひどい宿でもベッドで眠れた時の喜び。
人々に助けられたときの人々のあたたかさを知り、ご縁があり、そして別れがある。お金では買えないところにある、喜びや幸せがそこにはあります。
しかし、一つ言えることは、お金も幸せも求めるものではない、ということです。
求めるのでなく気付くもの
お金を求め追いかけた先にあるものは、お客が逃げる、お金が入って来なくなる仕組みになっています。
お金は追いかけると逃げていく、むしろ後からついてくることを理解すること。そして、幸せも、求めるものでもなく追いかけるものでもなく、気付くものなのです。
実際日本に住んでいる限り、世界的に見たら勝ち組ですから、視点を高く自分の幸せを数え上げたときに、あまりにもたくさんの幸せがあることに気付くことでしょう。
起業されている人々がブランディングで、お金、豊かな物質、贅沢、ブランド物・・・もちろんそれらは悪くないですし、人を豊かにするものでもあります。
しかし、そればかりを見せて、まるでそれが成功の象徴であるかのような見せ方をしてしまうと、心無いお金だけを求める人々が寄ってきます。
お金が欲しいと思うことは決して悪いことではありませんが、お金は幸せにしてくれるものではないことを知っておいたほうがいいです。
お金がある状態になっても、お金がない状態になっても、どっちに転んでも、溺れない、お金にコントロールされない生き方ができます。つまり、成功もお金も幸せも、自分の見方次第、ということです。
あなたの目の前の幸せは何ですか?
外側だけを飾って見栄えするのも若いうちだけです。
年をとってからはどんなに外側をきらびやかに飾ったとしても、どうしても内面の本質が外見に現れ、顔にはその人の生き様や内面が現れます。
どれだけ外側で幸せを飾っていても、顔がギスギスしたり、どこか幸せそうに見えないのは、内側でいつも思っていることが、脳に伝わって表情筋で表現されるから。
ハリボテはいつか剥がれ落ちます。生かされていることへの感謝や当たり前じゃない日常へのありがたさ、そして自分の軸となるあり方を持って生きているかどうかが、年を重ねてから問われるところでしょう。
心から「幸せだな、ありがたいな」と日々の平凡な出来事にそれを感じることができると、内側からじわぁっと幸せが溢れるような感覚になります。
そして、ちょっとした贅沢やお金を自分と愛する人に使える喜びは、人生の中ではただのおまけのようなものに感じてくることでしょう。
日々の目の前にあることを心から感じることができない人は、それ以外のところに喜びや幸せを感じようとしても、感じることができず、物質も贅沢も、ただただ虚しくなるだけです。
あなたにとっての日々の当たり前に感じる目の前の幸せ、喜びは何でしょうか?それらに注目してみて、満たされてみてくださいね。