人生は思い通りにいく?いかない?

人はなぜ劣等感を感じるのか?
皆さんは劣等感を感じたことありますか?
このHPやブログをご覧になられる方は、前向きな方が多いと想像しますので、劣等感を抱いている方は、そんなに多くはないかもしれません。
しかし、それでも私たちは時々、誰かと比べてしまい、劣等感を感じることがあるでしょう。
特にコーチングやセッション業を行っている方は、お客様に自信がない人や、劣等感を感じている人がいましたら、視点を変えるのに、今日の記事を参考にしてみて欲しいと思います。
さて、劣等感とはそもそもですが、なぜ感じるのでしょうか?
劣等感の正体
さまざまな要素があるのですが、例えば、幼少時代から親に兄弟と比べられて生きてきた、とか承認されなかった、とか他者と比べて劣っていると感じたから、などなど・・・。
背景も様々ですが、共通して言えることは、比べる対象者がいるから起きる感情です。
なお、「特定の人」というわけでもない場合もあります。例えば、ママ友たちの経済的レベルなどのような自分の能力とは関係のないところまで派生して、劣等感を抱くケースとかね。
そして、学歴に関して劣等感を抱いている人は、誰か一人の対象者ではなく、大学を出ている人、という対象者を見て自分に劣等感を感じるかもしれません。
以前こんなことを聞いたことがあります。お医者様で、国立の医学部を出ていらっしゃる旦那様。この方が学歴コンプレックスを持っていると聞いたら驚きませんか?※ちなみにコンプレックスと劣等感は厳密にいうと違いますが例えとして
奥様も医師であり、私立の大学の医学部を出ているとのこと。入るのは国立の方が競争率が激しいそうですが、金銭面で見ると、私立は学費が6年間で2000万円〜6000万円かかるのに対し、国立は6年間で300万円程度で、そこに劣等感を抱いているそうです。
いずれにしても、他者が関係しています。
とある調査では、46%以上の人が、劣等感を「感じる」「たまに感じる」と回答したそうです。少なくはないですね。そして、私自身も劣等感を感じることは今ではありませんが、以前はよく感じていました。それもやはり、人と比べていたからです。
さて、次の章では劣等感に関して視点を変えて考えてみましょう。

動けばなくなる!
劣等感は、他者との比較から生まれることについては書きましたが、その他者に対しての憧れや、そうなりたいという気持ちが隠れているケースがあります。
そこと比べて自分が劣っていると感じているのです。
人と比べなきゃいいじゃん!という単純な話ではなく、私たちはどうしても他者との比較で自分を認知しているものですから、無意識に比べてしまっています。
その根底にあるものは実は前向きなものに支えられているのです。自分もそうなれたらいいのになという感情。しかし、どこかで「そうはなれない」と思い込んでいるので、劣等感を抱くのです。
ですから、自分も努力と修業(しゅうぎょう 修行とは違います)で本当はそのようになれますし、それをしているうちに意識が他者ではなく自分に向いてくるので、劣等感を感じなくなります。
つまり、簡単に言いますと、そうなるために動いていれば、劣等感などなくなります。 動くこと、行動することがいかに大切か!ということなのです。
行動していると一生懸命になります。この一生懸命な状況で、他者に意識を向けてなどいられません。
啓蒙活動でやってるという意図がある場合は別の話ですが、自分のことに一生懸命になることで、ネガティブな感情は抜けていきます。
自分に没頭していますと、おまけに良いこともあります。楽しくて仕方がなくなること、充実感、満足感、やりがい、生きがい、などを感じるようになります。
そもそも劣等感を感じる人は根底には、「良くなりたい」という隠された動機があるので、それが転じたときに本当に前向きになることでしょう。
そして一生懸命自分に集中して行動し続けていますと、他者と自然と比べなくなっていきます。いつしか、健全な意味での劣等感を抱くようになり、比べるのはいつも「理想の自分」、または「過去の自分」となります。
理想の自分と比べていると、「あれ?まだそこには到達していないぞ。ならばまた、コツコツ行動していこう」となるのです。

向き合うことで手放せる
こういうことを書くと、「理想論だ」と言われる方もいるかもしれませんが、その理想論を実現している人たちは数多くいます。
自分の生き方に飽きた人は思考を変えたり行動を変えたりして、人生を変えています。
劣等感の中にいて、人と比べてうじうじしているのか?それともその中から飛び出て少しでもそこに近づこう、良くなろう!と行動するのかを決めるのは、自分次第です。
そしてもう一つ劣等感を感じたときのオススメがあります。その劣等感にぜひとも向き合ってみてください。そしてその劣等感をたっぷり味わってみることです。
落ち込みそうになるかもしれませんが、書き出しをしながら向き合うと、落ち込み感をあまり感じません。
なぜなら、書き出しワークは左脳的なことで、感情とはまた別の部分だからです。冷静な視点で、自分の劣等感と向き合うことができるでしょう。
そして、他者と比べてモヤモヤしたり、イライラした場合はこう言ってください。
「わたしは今、劣等感を感じている。あの人の〇〇に対して、うらやましく思っている」と、声を出して言ってみて、それを受け入れてみることです。
受け入れるとは、ある意味諦めること。そして本当の意味で受け入れられたときに、受け入れたにもかかわらず、なんと手放しの作業になっていきます。
自分のことに集中すると、周りで起きる出来事の大抵の事はあまり重要ではなくなってきます。
今日の記事は、ある意味生き方を変えるきっかけになるかもしれません。劣等感を感じたら、今日の記事を思い出してみてくださいね。