wjproducts とどのつまりは「愛」である
我以外、みな我が師なり
今回は「愛」について。
筆者もまだまだ人生の途中であり、語るには恐れ多いテーマではありますが、備忘録もかねて書きたいと思います。遡ること23年前、当時31歳の筆者には、19歳の友人がいました。引っ越したばかりの土地で、仕事がらみで知り合った彼女。12歳も離れていたのに、すっかり意気投合！毎週ランチをする程、仲良くなりました。
彼女は究極なシンプル思考の持ち主で、性格も竹を割ったかのようにスッキリ！今思えば、19歳にしてあの域に達していたとは、すごい、と思うほど、あるがまま、ありのまま、人から嫌われることを恐れず、言いたいこともスパッと言ってのける人。当時の憧れであり、筆者が目指す人格でもありました。
我以外皆我師（われいがいみなわがしなり）
今でも大切にしていますが、年齢が下であっても、たとえ、小学生や３歳児でも、誰でも、学びをいただける存在になります。目の前の人から「私が学ぶところはどこだろう？」と、自問を一つするだけで、全く違った見方ができるもの。人に嫌われることを恐れず、はっきりと意見を述べられるようになれたのは、やはり、彼女の影響が大きかったと思います。
「好きだから」
なぜ急に、彼女のことを・・・と言いますと、最近の記録的な大雪情報を耳にし、ある出来事を思い出しました。同じく冬、雪が積もった翌日のこと。風邪を引いてしまい、寝込んでいたのですが、外の駐車場から何やら音が。ザック、ザック、ザック・・・ドアの覗き穴から外を覗いてみたら、なんと彼女が、車の周りの雪かきをしてくれていました。
「こんな寒い日に！？自分のお家の周りも大変なはずなのに・・・」
それだけでなく、彼女は立ち寄って差し入れを、しかも風邪が治るまでずっと届けてくれたり、別の時には「車に乗せてくれたお礼に」と言って、食事をご馳走してくれたり。「なんでこんなに愛が溢れているのだろう？」何度も思っていました。「なんで私にこんなによくしてくれるの？」思い切って尋ねた質問に、彼女はキョトンとした顔で「ワタナベさんのことが好きだから」
実にシンプルな答えでした。そこに損得勘定もなければ、計算もない、子供のような素直な気持ち。好きだから、その感情と同調した行動をとるだけ。内側からにじみでる優しさや、陰ながらも愛のある行動は、その人の本質を表します。根底にあるものが「愛」ですと、魅力はこれほどまでシンプルになるものなのです。
ペイフォワード
遡っていたら、さらに「愛だなぁ」というエピソードを思い出しました。あるお世話になっている方と、チャットでやり取りをしていたのですが、その方の文章、文字の一つ一つ、そして行間から、送る方へ向けての愛があふれているのを感じました。その後、彼女から「贈り物をしたい」と言われ、「何かお返しを・・」と考えていた時、彼女は続けて「その分、私ではなく、他の方へ愛を送られてください」
ある人から受けた親切を別の人へ、新しい親切で繋げていく、ペイフォワード。では他の方とは、誰のことだと思いますか？今、これを読んでくださっている、あなたのことです。日本の習慣は、ペイ・バックですよね。受けた相手に、お返しをする。
しかし、ありがたいことに筆者の周りの尊敬する人々は、上記に書いた彼女のように「その分、ブログや良い本書いて、世に発信し、世界中の女性たちに希望を与えてください」と。そのお言葉をいただく度に、「見返りも、私利私欲もない、大きな愛で、読者様のことまで気遣ってくださる、どれだけ大きな愛なのだろう」と、胸が熱くなります。
人間だからこそ
ペイフォワード。まさに愛の連鎖です。
しかし、私たちは人間ですから、意地悪や邪悪さ、私利私欲、奪う気持ち、怒り、憎しみ・・・愛とは反する感情も、その感情がないことには、愛を感じることも、愛を理解することもできませんから、それもまた大切なこと、排除しなくていいのです。どちらも、自分の中にあることを認めつつ共存すればいい、ということ。
筆者も、怒りに震える時があります。その時に「ダメダメ。愛に戻らなきゃ」なんてことは言いませんし、思いません。そんな負の感情が出た時には、「ふふふ・・・」と笑って、こう思います。「あぁ、私って人間臭くてすごくいい」
自分の中に存在する、ドロドロしたものを、発見した時、「あぁ人間臭い、これぞ人間！」と思う、自分を愛しく思う瞬間でもあります。そうした感覚も、人間だからこそ。さらには、愛が存在するからこそ、味わえるものなのです。結局、とどのつまりは「愛」なのだな、と。
愛に囲まれて、愛に満たされて、その受けた愛をしっかり循環できているか？今はまだその途中ですが、今日もこうして、読んでくださる読者様へ、執筆を通じて自分の世界観を表現できること。とても幸せであり、やはり、愛の元に生かされている、と思うのです。