あなたはどう在りたいのか?
コーチにもコーチがいる理由
私はこれまでコーチ、発信者、著者として活動をしていますが、私自身もコーチからセッションを受ける時があります。
たまに「ワタナベさんにもコーチがいるんですか!」と驚かれることがありますが、数年前は定期的にコーチからセッションを受けていましたし、コーチにコーチがいるのは当然と言えば当然で、そのコーチにもコーチがいます。なぜでしょうか?
コーチングをすればするほど、盲点に陥っていないか?や、自分のコーチングが型にはまっていないか?時に自分を疑う事をしているから。そして、常にコーチ自身も自己基盤を整えておかねばならないから。
「コーチング道は入口あって出口なし」とよく言ったもので、この世界に入った人は「自分のスキルがばっちりだ!もう完璧!」など思っているコーチはあまりいないと思うのですが、コーチは常に自分のスキルを客観的に見直す、そんな場所を必要としています。
私がコーチングする上で、一番大切にしていることは、コーチングスキルでもなければ、クライアントさんに結果を出させることでもありません。はたまた喜んでもらうことでもなければ、褒めて気分をよくさせることでもないです。
一番大切にしているのは、私自身のコーチとしての在り方です。
在り方=自分の存在のしかた
もちろん、コーチングスキルは必要ですし、それでお金をもらっている限り、スキルアップは必要な事、そして、結果を出させる、というのは大切ですが、私はクライアントさんが結果を出すのは当たり前のことだから、との認識を持っています。
これは、コーチのみならず、ブログの読者様にも通じる点なので今日は記事にしようと思いますが、あり方とは、別の言い方をすれば「自分の存在のしかた」のこと。それがわかると自分の人生の方向性がわかります。
自分の存在のしかたとは、ビジネスで言うブランディングにも通じるところかと思うのですが、在り方が決まっている人はブレません。ブレないとは、常に一貫性がある、ということ。
一貫性がある、ということはコロコロ変わることではなく、常に一定ですから、他の人から見たら、安心と安定を意味します。
たとえそこでとんがっていたとしても、周りと違っていたとしても、そこに一貫性があると、その在り方に憧れる人、目指す人、そう、似たような人たちが寄ってきます。在り方は生きていく上で本当に大切。
だからこそ、クライアントはコーチと人生のパートナーとして歩んでみようかな、高額かもしれないけど、その人と一緒だったら力を出し切ってみようかな!と思うわけです。
コーチとして大切な在り方
コーチングは30分の間に、クライアントに元気になってもらうことでも、スッキリしてもらうことでもなくて、クライアントが自分の内なるところに心を向けて、苦しくてもそこを見つめなおし、自分で答えを探し、主体的に生きるお手伝いをすることです。
私が一番重要に思っているのは、コーチとはライアントさんが主体性を持って歩めるようにサポートすること。だから、コーチングでは、「こうしたら?ああしたら?これはどう?」などのように、アドバイスをしません。なぜなら答えはその人が持っているから。
その答えを引き出すにはスキルが必要で、引き出すスキルがなければ、それは誰でもできるアドバイザーになってしまいます。
人は自分が知っている情報を教えたい生き物だから。だからちゃんとしたトレーニングと盲点外しが必要なのです。アドバイスをしないって、結構難しいんですよ。
一生コーチがその人のそばでエールを送れるわけではありませんし、コーチがいなくても、クライアントが主体的に自分の人生を作り上げられるようにすることが大切です。
こんなことを書くと、厳しく聞こえるでしょうか?でも至ってニュートラルなものですから、厳しく感じる方はその人の中に何かがあるのです。コーチはその人を映し出す鏡だから。
あなたはどう在りたいか?
2023年の締めくくりに、こんな質問を贈りたいと思います。
「あなたはどう在りたいですか?」言葉を変えれば、あなたはどういうふうに存在していたいでしょうか?
私の場合は、常にニュートラルでありたい。恐れを持たず、ただ愛の人でありたい。森羅万象すべてに愛を注ぐ人でありたい。そして、いつも喜びに満ち溢れている人、チャレンジしている人でありたい・・・
欲張りにたくさん書いちゃいました。これは、コーチング道に関しても、生き方に関しても同じであり、この在り方でブログも16年以上書き続けていますし、この在り方でセミナー講師もコーチングもやっています。
そしてこれからもきっと、そこからそれる事なくそうやって生きていくと思います。
この質問は簡単に答えが出てくるモノではないことでしょう。パッ!と出てきたら、それは表層部分の答えかもしれません。どんな人でありたいか?その答えが出てきたら、次なる質問はこうです。
それはなぜなのか?その答えが出た後に、また「それはなぜ?」と自問してみてください。再び、なぜ?なぜ?を繰り返していると、いつの間にか、深い部分にある答えに到達することでしょう。
一回脳内に質問をおきますと、それ以降は無意識でその答えを探し始めます。脳は途中で終わるのが嫌いであり、完結させたいものだから。
さて、どんな答えが出てくるか楽しみにしていてください。これに答えることによって2024年の生き方、変わりますよ。