悪口を言う人の心理
「悪口を言う」と「吐き出す」は違う
さて、本日の記事は「悪口を言う人の心理」について扱います。現在、または過去にあなたの身近にもそういう方、いらっしゃったのではないでしょうか?
今日の記事は、いつもいつも、悪口を言う人、そして、誰彼に、またはブログなどでも公に悪口を言う人のことを指しています。
相手を選んで自分が受けたつらい仕打ちやしんどいことを、時々愚痴のように打ち明けることは含まれていません。
人は、心に溜まった苦しさをアウトプットして心のバランスを取ることが不可欠だからです。心許せる人に話すこととは主旨が違いますので、誤解なきようお願いいたします。
弱い犬ほど良く吠える・・・
さて、どうしてこの記事を書こうと思ったかというと、なんか急にとある女性を思い出したからです。それは今日のタイトル通り、いつもいつも誰彼に、自分の気に入らなかった人の悪口を言う人でした。
彼女はいつも自分が一番でなければ気が済まない人で、仕事での成果が良いと、調子に乗って機嫌もいいのですが、そんなときはあまり他の人の悪口がでなかったように思います。
しかし、誰かが自分を追い越したり、その人が取った契約に関しても、「私の見込み客だった人を横取りした」とか、「あの人は色気使って契約取っている、私は正当に取っているから、実力だ」と、結局自分を上げたいのです。
さらに言えば、自分を上げるのに、人を落とす、というバカな小技を使っていました。このように悪口を言う人は、心理的に、なぜいつもそんなことを言ってしまうのでしょうか?
それは、簡単に言うと自信がないからです。
自分の軸がしっかりしている人、自信がある人は他の人の嫌なことがスルーできる器ができています。それに対し、いちいち人の言動が気になる人は、それがありません。
能ある鷹は爪を隠す、そして、弱い犬ほどよく吠える・・・です。
宇宙が支えてくれる人とは?~ジェームズ・アレンの言葉より~
悪口を言う人というのは、人を落とすことで自分を上げ、認めてもらい、安心する。つまり、程度の悪い”自己の重要感”をその方法で満たしています。
しかも、もっとひどいことに無意識に悪口を言うようになっていて、悪口だとも気づいていませんし、他人を落としていて、自分を上げている、ということにすら気づいていないのです。
つまりは、認められたい人なのです。自尊心を保つために、人からの称賛と承認を無理やりもらいたいのでしょう。
そしてさらに、それを聞いている人は、表向きは同意したり共感しているように見えても、中には、悪口を言っている人を「かわいそうに」とか「滑稽だよね」とか反面教師にまでされていることにも気づかないのです。
そういう人が成功者になることも、自分のビジネスでお金持ちになることはないでしょう。ジェームズ・アレンの言葉に、このようなものがあります。
「宇宙は貪欲な人、不誠実な人、不道徳な人を一見支持しているように見えることがあるにしても、実際に支持することはありません。宇宙は、正直な人、雅量のある人、徳の高い人のみを支えるのです」
自分の自尊心を本当の意味で保っている人は、周りの人々がどういう仕方で成功しようが、儲けようが多少気になったとしても、気になりません。気になったとしても、それを他者に言う、という恥ずかしい行為を理性で抑制しています。
なので、理性がなく人の悪口ばかり言う人は、逆に自信がない小さな人であると思い、広い心で接するか、離れるのが得策でしょう。
もしくは、傾聴のスキルを使います。つまり、話を聞くときは肯定も否定もしないで、しっかり聞く。評価を入れないでただただ聞く。賢いお人なら、自分が悪口ばっかり言っていることに気が付くことでしょう。
傾聴する上で気をつけること
ただ、あまりにも聞くのは危険が伴います。
人の悪口ばかり、誰彼に言っている人は、言えば言うほど、脳も潜在意識も主語を聞き分けないので、自分の脳にインプットします。そして聴く人にもインプットされます。
これは自分が無意識でいる時も要注意です。例えば、カフェの隣で本を読んでいる時、さすがに隣の席で本を読んでいるだけだから関係ないでしょう?と思うかもしれません。
しかし、無意識の状態は常にあなたの潜在意識の扉が開いていますので、耳を傾けていなくとも隣の会話はどんどん入っていきます。さらに隣の話す人と聴く人は感情まで動いているので、その状態がさらに臨場感あふれますからさらにさらにインプット・・・
カフェで本を読んでいる時は周りの人の会話にも気をつけて、なのです。実際は気をつけようがないけれど、あまりにも聞きたくないような場合は、席を変えるなどしたら良いと思います。
その悪口の言葉たちは、言っている本人はもちろんのこと、悪口を聞いているあなたもセルフイメージの構築にその言葉たちはインプットされているのですから。
悪口を言っている人も、それを聞いている人も、脳への言葉のインプットになっていることを忘れずに、目に見えない心の汚染をどうか避けてくださいね。