内面の美しさが外面に現れる時
「美しい」は芸術
春先のお楽しみといえば、桜ですね。桜は、燃えるように満開になり、そして美しく散ってゆく、年に一度だからこその風情があります。
人は、潜在的に美しいものが好きです。自然、絵画、食器や茶器、言葉たち、美しい女性に美しい男性・・・時々、本当に顔だちが美しい人をSNSなどでお見かけしますが、性別を問わず、魅かれてしまいます。
「美しい人」というのは、もはや芸術。
そして、赤ちゃんを抱いたお母さんの美しさと言ったら、言葉で表現するには何を言っても足りない程の美しさがありますね。なぜ、そう見えるのでしょうか?
愛あるものは美しい
それは、母親と赤ちゃんの間に、愛のバイブレーションがとめどなく行き来し合っているからです。
愛は、もともと人間の本能的な部分にあるもの。赤ちゃんは、長い間、お母さんの心地よいお腹の中で過ごし、不安を抱えながら、それでもお母さんに会いに、この地上に生まれてきました。
お母さんもまた、10ヶ月という間、我が子を思い、慈しみながらお腹を撫で、出会いの瞬間を心待ちにして過ごすのです。そして出産、母と子の対面、その様はもう愛に満ち溢れ、私たち見る者の目と心が奪われ、感動すら覚えます。
それと同じく、女性は美しい生き物です。
男性が力強さだとしたら、女性は男性を受け止める器のような大きさと柔らかさ、そして、癒す美しさがある。どんな女性であってもです。
美しさを養うために
そして、あなたの持つ美しさを、もっと養う方法があります。それは
美しいものを見ること。
美しいものに触れること。
美しい言葉を発すること。
そうすることで、あなたが美しいバイブレーションに同調・共鳴していくのです。どんどん美しいものを見ましょう、どんどん触れていきましょう。そして、身につけましょう。美しい言葉を発しましょう。
美しい女性が増え、女性ならではの美しさが溢れる社会となることは、世界平和に繋がります。
「そこに愛はありますか?」
以前のブログでもお伝えしましたが、言葉自体にはそれほどパワーはありません。言葉よりも重要なのは、その言葉を後押しする感情です。
同じ「バカ!」という時でも、人を本当にバカにして言う「バカ!」と、愛があり、その人を心から思って言う時の「バカ!」は大きなバイブレーションの違いがあります。つまり「そこに愛はありますか?」ということなのです。
人にはキャラというものがありますから、そのキャラを生かした美しさ、というのがあります。自分以外の誰かになることはできませんが、「こんな風になりたいな」と、ロールモデルがいますと、目指しやすいですね。
さて、あなたの目指す「美しさ」とは何でしょうか?ぜひ考えてみてください。
時を超えた美しさの秘密
筆者が大好きな女性、オードリー・ヘップバーン。彼女の根底にある「愛」。特に晩年の彼女の活動は、たとえシワだらけであっても、本当に美しかったです。
外見、内面、発する言葉たち、そして生き方も美しかった女性。
オードリー・ヘップバーンの美しさは、外見美だけでなく・・・いや、それを何十倍も上回る、「愛」が滲み出ることによっての美しさだと思います。
最後に、オードリーが自分の子供たちに聞かせていた、サム・レヴェンソンの詩集より 「時を越えた美しさの秘密」をご紹介します。
「魅力的な唇であるためには、美しい言葉を使いなさい。
愛らしい瞳であるためには、他人の美点を探しなさい。
スリムな体であるためには、飢えた人々と食べ物を分かち合いなさい。
豊かな髪であるためには、一日に一度子供の指で梳いてもらいなさい。
美しい身のこなしのためには、決してひとりで歩むことがないと知ることです。
物は壊れれば復元できませんが、人は転べば立ち上がり、
失敗すればやり直し、挫折すれば再起し、
間違えれば矯正し、何度でも再出発することができます。
誰も決して見捨ててはいけません。
人生に迷い、助けて欲しいとき、いつもあなたの手のちょっと先に
助けてくれる手がさしのべられていることを、忘れないで下さい。
年をとると、人は自分にふたつの手があることに気づきます。
ひとつの手は、自分自身を助けるため、
もうひとつの手は他者を助けるために。
女性の美しさは、身にまとう服にあるのではなく、
その容姿でもなく、髪を梳くしぐさにあるのでもありません。
女性の美しさは、その人の瞳の奥にあるはずです。
そこは心の入り口であり、愛情のやどる場所でもあるからです。
女性の美しさは、顔のほくろなどに影響されるものではなく、
その本当の美しさは その人の精神に反映されるものなのです。
それは心のこもった思いやりの気持ちであり、時として見せる情熱であり、
その美しさは、年を追うごとに磨かれていくものなのです」
(サム・レヴィンソン「時を越えた美しさの秘密」)
これを読んでくださっている、すべての読者様に、どうか、たくさんの素晴らしき日々がおとずれますように。
愛を込めて。