願いが叶わないのは「それがベスト」だから
願っても叶わない時は・・・
「心から願っているのに、願いが思うように叶いません」
「手に入りそうだったものがスルリとなくなってしまいました・・・」
このような経験をされた人、多いのではないでしょうか?
例えば、あなたがとても好きなブランドから限定品が発売され、自分のために作られている!と、思えるくらい、喉から手が出るほど欲しいものだったとします。金額は50万円もするけれど、限定品だからこれを逃したら、一生手に入らないかもしれない。問題は、手持ちのお金がないこと。
でも、あなたは「願えば叶う!必要なお金は引き寄せられる」と信じています。すでに現実なのではないかと錯覚するほど、脳内では限定品を手にしたあなたが、颯爽と街中を歩いて、イメージの自分へのバイブレーションもバッチリ。
「お金はないけど、一応、予約だけしておこう!お金が必要になる日までに、きっとどこかから入るはず!」しかし、支払い日が迫ってきても、なかなかお金は入ってこない。入ってくるような気がしていたのは、「あぁ、勘違いだったのね・・・」と。
ある人にとっては、こんなことがあるかもしれません。「結納まで済ませたのに、彼と別れることになりました」あと少しで願っていた、愛する人との結婚だったのに・・・辛いですよね。
失恋の苦しみは、上手に乗り越えないと鬱になってしまったり、深くメンタルが傷つけられてしまいます。まずは、相手に思いを伝える、悲しみに浸る、ご自身の感情と向き合うなど、感情を感じ切ること、出し切ることが大切。それを終え、時間が経過すると次第に「あぁ、あの時はタイミングではなかったのだな」と、後から腑に落ちたこともあるでしょう。
こういった出来事は、天からのストップであると考えることができます。
出来事を通じて、天が「まだだよ」もしくは「違うよ」ということを伝えているのです。だから叶わないことも、天にとっては想定内なことです。
「叶わない」は学びの時
ここで限定品や、別れた相手を「なんとしてでも手に入れる!」と、執着心から躍起になってしまう人がいます。最初の願いや目的が、執着によってズレて、返って自分を苦しめてしまうだけです。
欲しいものであっても、恋愛や仕事のご縁であっても、思ったように叶わない時は、あなたの学びの最中であり、まだ手にする時ではないということなのです。
多くの人々は、夢をすぐに叶えたい!お金もすぐ欲しい!と、プロセスは無視して早く結果を求めてしまいます。なんでもスピードが求められる時代。結果がすぐに手に入ることは、嬉しいことでもありますが、それは基礎土台がしっかりしていないまま、上に家を立てるようなもの。
反対に、時間をかけてコツコツと積み上げてきたものは、何か有事があった時でも簡単に壊れません。たとえ時間がかかっても、何事もプロセスをしっかり踏んで進んでいくのは、とても意味があることなのです。
願いが思うように叶わない時こそ、学びの時。そして、もっとニュートラルになる時でもあります。
叶わなかったら、あきらめよう
しっかり時間をかけてきた!積み上げてきた!でも、願いは叶わなかった・・・気分は落ち込み、「私はダメだ」と自己否定したり、「ついてない・・・」と嘆いてしまう。この感情の背景には、「願いは叶った方がいい」という思い込みがあるからです。
でも、叶うことが最善なのか?というと、実はそうでもありません。叶わなくても、結果、人生の中でその時は、自分にとってのベストであり、叶わなくていいもの、ということ。
願っても願っても叶わなかったら、あきらめてしまいましょう。
あきらめるは、ネガティブな言葉で使われがちですが、語源は「明らむ=明らかにする」こと。つまり、「そうか。今は違うのか」と、タイミングではないということを明らかにし、認めることです。
願っても、叶わなかった時に
「なんで?どうして?」と文句を言ってしまうのか。
「それならしょうがない。それでも私は恵まれているわ!」とあきらめるのか。
これだけで、未来は全く違ったものになります。
願いが叶わない時は、あきらめてみましょう。そして「それでも幸せだと思うこと、ありがたいと思えること」を、たくさん数えてみましょう。実は、その時から、あなたが変わるスイッチが入ります。
ここで気を付けていただきたいのは、「変わる」ということを、全く期待しないということです。そこに期待すると、それが欠乏感と執着になってしまいますから。
天は悪いようにはしない
「そうか、いまがその時ではないのだな」そう思えると、気持ちも軽く、穏やかになります。
執着してジタバタするよりも、前向きな捉え方で歩んだ方が、あなたから発せられるバイブレーションも良くなります。考えてもどうにもならないことは、天におまかせして、流れに乗ってみましょう。そしておまかせする時、次のような気持ちを乗せてください。
「天は私に悪いようにはしない」
自分にとって必要なものは、必要な時にやってきます。
天を信じて、私たちは目の前の幸せなこと、ありがたいことに目を向ける。それができた時、本当の意味で、あなたの願いが叶う道が開かれるのです。