嫌な自分を超えて思い通りの人生を
「こんな自分嫌だな」そこからがスタート
皆さんに「あぁ、こんな自分嫌だな」と思う時はありますか?と質問したなら、おそらくほとんどの人がこんなんでそんなんであんなんで・・・と何個も出てくるのではないでしょうか。
先進国内で最下位と言われている、日本人の自己肯定感や自尊心。これだけ豊かな国であるにも関わらず、由々しき問題だと感じます。
ではそんな、嫌な自分から抜け出す方法ってあるのでしょうか。シンプルにお伝えするなら、まず、その自分の嫌な部分を直視することからがスタートです。
コーチングのフローで言えば2つ目の「現状を知り、語る」つまり事実、現在の状況や問題、今の状態をしっかり理解することが必要。
ここを見ずしては、なりたい自分というゴールと今とのギャップがわかりません。ギャップが分からなければ、どれだけ差があるのかも分からず、そこまで到達しづらい、ということです。
自分の何が嫌なのか?
何が情けないと感じているのか?
どんなときに落ち込みやすいのか?
徹底的に俯瞰して、そして、一旦その事実を認め「あぁ、今の自分ってこの程度なんだ」と受け入れられた時に、心が軽くなるものです。
人間凹凸があるから面白い
自分の嫌なところは、見ないようにしている人も多く、他の人に語ったことなどない人がほとんどでしょう。
コーチングセッションでは内なる部分を語ってもらうこともあり、コーチはニュートラルで傾聴しますから、良し悪しのジャッジを付けません。なので、クライアントは語った後に「そんなに自分の嫌なところって、嫌じゃなかったのかな?」とかまで思う人も多々います。
経験の浅いコーチは、それを聞くと、「そんなことないですよ」と、つい何かアドバイスしたがったりしますが、相手が思っているのですから、そこは否定しなくていいのです。
思う存分、自分の嫌なところを見つめてください。ノートに書き出してもいいでしょう。それを見て、ガッカリするなら、とことんガッカリしてください。
私はそういう、人間くさいところを持っている人のほうが魅力があると思っています。それに、大丈夫です!そこから立ち直れないなんてことはありませんから。
人間は凸凹だから面白いんだし、大抵経験値が高く人格者と言われている人々や、徳のある人は、両極を理解しています。
いいところと悪いところあって当たり前と思っているので、それをうまくコントロールできるのは、嫌な自分、ダメな自分、ネガティヴな自分を持っていることを知っているからなのです。
自分にそういう部分がないと思ってる人は、私が言うのもなんですが、未熟者です。人として円熟するとは、知るということ、経験するということ。
未熟さは偏るので、自分が正しいと思いがち。答えは一つしかないと思いがちですが、これこそが正しい考え!と押し付ける。だから、コントロールしようがなく、極端なのです。
自分の嫌なところを知っているというのは、逆にいいことなのです。そして、その対極をも目指せます。嫌な自分から抜け出す方法は、嫌な自分を直視すること。まずはこれを徹底的にやってみてください。
思い通りに行かないことも予定通り!
前章の自分との向き合いの先に、なりたい自分になる、思い通りの人生を歩んでいける自分になる、成長にも物事にも順番があります。
次のステップの結論から書きますが、思い通りに行かなくて、がっかりすることはスルーする力を身につけることです。
本当は、思い通りにいかないから人生面白いのであって、それを経験したくて生まれてきているのですが、思い通りに行かないことに注目しすぎて、ストレスが溜まっていたのでは、苦しくなります。「思い通りに行かないことも予定通り!」くらいに思って、そこに注目しすぎないこと。
それよりももっと重要なことは、もっと楽しいこと、もっと緊急なこと、もっとやらねばならないことに集中して、ただただそれをやっていく。すると、なんだか思い通り進んでいるようなそんな気になっていくものです。
どうせ悩むなら、ダラダラ悩むより、「今から悩むからね!」と決めて悩んでみてください、時間短縮にもなります。
しかし、悩んでも悩んでも解決策がないとか、なんともならないのなら、その悩む行為は無意味で生産的ではない時間になりますので、スルーするのです。
このスルースキルが身につくと、問題や試練があっても、結構、なんだかんだ言っても、自分の人生思い通りだなと、思えてきます。
それでもスルーできない時は・・・
それでも、スルーできない程の嫌な出来事があった時は、あなたが元気になれる、笑顔になれる、リセットできる、スッキリできる、ヘコんだ原因となるものを忘れられる「何か」を与えてください。してみてください。
たとえば、自分の好きな香りをバスタブに入れて、少し熱めのお風呂に浸かり、体に塩を振ってお湯と一緒に流して、忘れてしまいましょう。あなたの気持ちを代弁している音楽を聞いて、その気持ちをさっさと消化(昇華)させましょう。
生きていたら、いつも気分良くいられるわけではありません、いつも機嫌よくいられるわけでもありません。
嫌なことがない人生はまるで、攻略すべき物が何もないゲームと同じで、面白くもなんともない人生であることを、私たちは潜在意識の奥底で知っています。
ヘコむことは、次の喜びと楽しみが倍増する薬味みたいなもの。自分が喜ぶことを与えてあげた後は、さっさと忘れて、次に行きましょう。
スルーできなくても、できるだけ次の日に持ち越さない。だって嫌な出来事は、その日だけで十分なのですから。自分に向き合い、スルーする力を身につけ、嫌な出来事はその日に昇華させる。
これらが身につくと、生きていくのに最強ですよ。