嫌いな人にちょっとだけ優しくなれるスキル

嫌いな人にちょっとだけ優しくなれるスキル

嫌いな人と離れられない・・・というあなたへ

今日の記事は、心の余裕がある人にやってみてほしいことです。

今の風潮は、嫌いな人とは付き合わないで、好きな人とだけ付き合いましょう、というものかもしれません。私もそう書いたこともありますし、そんなに嫌なら離れれば?と、思ってもいます。

しかし、心の余裕、人としての成長、そして、やはり社会とのつながりがあるとそうもいかない、という人には、相手から発する波動にチューニングする方法などもお伝えしてきました。

つまり、あなたが嫌いな人はあなたのことも相手は嫌っている。ちゃんとお互い波動をキャッチしているのです。

嫌いな人ほど、学びがある、というのも事実でして、嫌いな人というのは自分を知るのにとてもいい情報を発してくれてる、だから、離れればいいってものじゃない、というのも一理あります。

私自身は、「離れる」という選択ができる環境で生きています。一人で生きているわけではありませんが、文字通り、誰かと会わなくても仕事ができる環境にあり、親戚関係の付き合いなどもほとんどしなくてもいい環境にいます。

しかし、一般の人々はそうではありませんよね。どこかに勤めていたり、そして子供がいれば学校関係の人やママ友、親戚づきあいなどがあることでしょう。

付き合わない「だけ」がいいわけでもなく、その人を通して器の大きな人間になる、ということを選択することもできます。ですから、心の余裕がある人だけやってみてくださいね。

視点を変えるスキル「エンプティチェア」

これからお伝えする「視点を変える」というのは、コーチングのスキルでもあり、心理療法のスキルにもあります。まずは、心理療法でいう、エンプティチェアというものをやってみましょう。

方法は、目の前の空の椅子にイメージで嫌いな人を座らせ、そしてまたイメージでその人の体に入り、その人の視線から自分を見てみるのです。

そうしますと、おもしろいですよ。違った自分がちゃんと見えてきます。そして、その人の体の中に入るわけだから、その人の気持ちまで理解できたりして。

もちろん、あなたの想像上のことですが、しかし、それはあなたの中の違う視点から物事が見れた、つまり、器に広がりができたわけです。

では、イメージの中であなたの目の前に、嫌いな人を座らせてみてください。どんな表情であなたを見ていますか?そして、あなたはその人がどう見えますか?

なぜその人がそんなに嫌いなのでしょうか?目の前にその人がいると思って、いいたいことを言ってみましょう。今まで、言えなかったことやモヤモヤしていたことなど、思いつくことを言葉に出して言ってみてください。

そして、次に相手の中にイメージで入り込み、その人の視点から、あなたを見てみましょう。先ほどあなたが言い放ったことに対して、その人になりきって答えを言ってみましょう。どんな答えが出てくるでしょうか?

その人はあなたになんて言いたいでしょうか?
その人から見えるあなたは、どんな風に見えますか?
その人の視点から見た自分はどんな顔をしていますか?

この方法は、無理に行う必要はありませんし、嫌いな人とは離れられるものなら離れたらいいでしょう。しかし、それでもそうするだけがいい選択ではない、と思った人がやってみると、興味深いかと思います。

自分だけの視点では偏ってしまうから

日常のなじみある例えを出してみると、街には自転車専用の横断道がある横断歩道がありますね。自転車が通る道なのに、人がよく歩いている、という光景を見たことがあるかと思います。

自転車に乗っていると、すごくその歩行者が邪魔に感じます。過去によく自転車に乗っていた私も「なんで自転車専用のところなのに、人が歩いているかな」とか思っていました。

ところが、歩行者になったとき、その自転車専用の道を、堂々と歩いている自分に気付いたのです。思わず「自分も歩いてんじゃん!」と一人ツッコミしました(笑)

これも、何を言いたいかと言いますと、私たちは、相手に不満を持ったとしても、相手の視点になって自分を見たときに、案外自分にもたくさんの落ち度があったりする、ということに気付きます。

「普通はこうだ」と思う自分だって、他の人から見たら「普通じゃないこと」を結構やっていたりします。それは、相手の立場になってはじめてわかること。ですから、こっちから相手を見ただけの視点や判断は、偏りがあるということなのです。

私も時々、「嫌だな」と思う人でも、自分の判断だけに偏らないようにやっています。そうしますと、相手も必死だったんだな、とか自分も結構だめなところがあったな、とか全く逆のことが出てきたりしてね、おもしろいです。

視点を変えると嫌いな人にもちょっとだけ優しくなれる

いかがでしたでしょうか。

嫌い嫌い、というのはどこか自分と同じところがあったり、そして、逆に、あなたがやりたいと思っていることを相手がスイスイとやっていることがうらやましかったんだ・・・とか、いろんな感情がわかります。

大嫌いな相手の体の中に入ってみて、その人の目を通して自分を見てみると、今まで見えなかったいろんなことが見えてきますので、視点を変える方法、試してみるとたくさんの気付きがあります。

視点を変え、嫌いな人の目線で物事を見てみることができると、ちょっとだけ優しくなれたりもしますよ。

この記事を書いた人

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