潜在意識を活用する前に大切なこと
目標達成と意識の関係
ゴールデンウィークもも懲りわずかですね、来週から始まる仕事や日常への準備をしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、今日のテーマは「目標達成と意識の関係」についてです。
目標を達成するためには、もちろん計画や行動も大切なのですが、潜在意識を活用すると、もっと叶いやすくなります。
そして、潜在意識の活用法に関しては、随分前から多く語られるようになってきました。
まずはおさらいで、潜在意識とは無意識の部分。人の行動や思考の9割以上はこの潜在意識に支配されている、といっても過言ではなく、この無意識の部分で私たちは行動しています。
そして潜在意識には無限の力が潜んでいるとも言われています。ユングの説では、集合無意識体と言って、潜在意識の奥底で、すべての方と繋がっているという仮説があります。
そうなりますと、そこから最善の情報が直感のように私たちに飛び込んでくる、ということも言えます。
なので、潜在意識からの答えは私たちにとって最善の答え、とも言えるのです。
例えば、習慣というのは、カテゴリで言ったら潜在意識に入ります。潜在意識の割と表層部分。癖や口癖などもそれに入ります。直感は潜在意識のもっともっと奥。
何か新しい習慣を身につけるにあたって無意識でもそれができるようになるのは、潜在意識に定着した証拠です。
忘れてはいけない顕在意識の重要性
ここから、潜在意識を活用する前に、大切なことをお伝えします。
潜在意識ももちろん大切なのですが、顕在意識の活用も忘れてはなりません。むしろ最初は、顕在意識を活用することが必要です。
例えば、無意識部分に定着しているよくない習慣を取り除きたい、と思った場合、意識的な部分、つまり、顕在意識、思考、左脳の部分を活用しなければなりません。
自己啓発では、潜在意識の活用法ばかり言われていますが、定着させたい、セルフイメージや習慣、口癖、こういったものは、意識的な部分、顕在意識を活用する必要があるのです。
なぜなら、顕在意識は司令塔のようなものだから。
例えば、毎日10分エクササイズする、という習慣を定着させたいとします。動機付けがあると行動力が増しますし、その動機付けが強ければ強いほど、継続できます。
ですので、なぜ自分がそれをやりたいのか?という行動の結果のメリットとデメリットを書き出してみることをオススメします。
人の動機付けの傾向には、目標達成型・問題回避型の2種類があります。
前者は、それを手にした時のワクワク感や楽しさ、目標に向かって行動したくなる思考。そして、後者は「…になりたくない」という問題を回避したいという動機、思考です。
どちらが良くて悪くて、というのはありません。私は、どちらもあります。いや、どちらかというと、問題回避の方が強いかもしれません。
美容に関しては、太りたくない、とか不細工になりたくない、などの動機もありながら、美しくいたい、スタイル良くありたいというモチベーション。
ビジネスに関しては、昔のようにお金がない状態はもう勘弁、という思いと、もっと快適な生活のために、というモチベーションもあります。
いずれにしても、何かやることが決まったら、その後、意識して意識して、無理してでも、努力して、がんばって、がんばって、言葉で励ましながら、何がなんでも、2週間続ける。
2週間が長いと感じるなら、まずは3日を目指し、その後、1週間を目指し、1週間が過ぎたら、2週間。2週間で習慣化するのですが、さらに1週間頑張ると、それが定着します。
それまで意識の部分をフル活用して無意識レベルに定着させます。
これが、顕在意識、意識的な部分を使っていることになります。新しい何かを定着させるのは、最初は、顕在意識の部分を使い努力する必要があるのです。
目標達成のための顕在意識の使い方
直感や潜在意識はもちろん大切ですし、楽しいことやワクワクすることも大切です。
しかし、その反対のこと、顕在意識や思考、問題回避的な考え方なども、生きていく上では大切です。
肺がんになった人が、医者から「タバコをやめなさい」と言われてやめられるのは、ワクワクが伴っているわけではありません。死にたくない、病気になりたくない、それを回避したい、という動機が強いので止められるのです。
では、どうやったら顕在意識をもっと活用できるのでしょうか?
それは書き出し作業です。書き出しは、左脳的な作業であり、できればパソコンでの書き出しより、実際に紙に書くことをオススメします。感情を抜いて、冷静になれますので。
例えば小さな目標、明日のTO DOリストを書いて実行することなども、それに入ります。月初の目標を書くのもそう。年間目標を書くのもそれにあたります。
なので、弊社の未来手帳を活用していますと、願望達成がしやすい、というのは潜在意識と顕在意識の両方をバランスよく活用しているからなのです。
立てた目標がどんなに小さくても、それをやれた時に、脳内で快楽物質が出ます。To Doリストを書いて、完了して横線を引いただけで出るのです。
つまり人は、目標を達成した時に、真の喜びや達成感、充実感が湧き上がるような作りになっています。
そして、脳の機能上、目標を立てたら、そこに向かいたくなるのと、そこに到達するのに、必要な情報を勝手に集めてくれたりします。
とてもだらしなかった汚部屋暮らしの人も、良い習慣で、きれい好きになることができます。
太っていて、体重で膝が痛くてしんどかった人が、運動する喜びを知り、健康的でスリムになった人もいます。
夢も目標もなかった人が、子供の頃に好きだった絵を独学して、練習して、継続した結果、パステルアートの先生になったり・・・どれも本当にあった話なのです。
顕在意識を使って何を定着させたいですか?
いかがでしたでしょうか、最後にこの質問を贈ります。
司令塔の役目の顕在意識。定着すれば、それは潜在意識へ浸透します。であるならば、あなたは何を定着させたいですか?
潜在意識に落とし込む方法はたくさんあります。ゴールデンウィーク中のどこかで、これからの目標に対して向き合う1日にしてもいいかもしれませんね。