お金をあげる~真の豊かさを生むお金の仕組み~
チップを渡す習慣
私は出張の際には、マッサージを呼ぶことが多いです。それは、疲れをためずに、出張後もすぐに次の仕事に取り掛かれるようにするため。
以前は、セミナーがある毎に、翌日から2日間位は疲労困憊で動けませんでした(筋トレ始めて今では体力もついてきましたが)。なので、私にとっては、マッサージは自己投資の一つでもあります。
さて、今日のテーマ「お金をあげる」ということについてですが、私は、大人の方にも、お金をあげることがよくあります。 それは私が貧しかった頃に、そうしてくださった人々から学んだことです。
マッサージセラピストにはチップを渡しますが、それは会社の経費でホテルや食事代は支払いますから、チップは自腹で、少しでもお金を流すようにしています。
しかし、彼女たちはほとんどのケースで、チップを渡すと驚きます。ある人は、びっくりと遠慮で、つい断ってしまう方もいます。もちろん受け取っていただきますけどね。
タクシーの運ちゃんからは、お釣りをいただかず、缶コーヒーでも飲んで、と言い、タクシーを降ります。それでも小さく驚きます。
チップの習慣がない日本にとってはお金をもらう、ということに慣れていないからなのでしょう。
お金の学び~受けた恩を次へ流す~
一章に書いたように他人様だけでなく、時に身内へもお小遣いをあげます。親へはもちろん、兄へも。さらには、弊社の仕事でお世話になっている方々に、お金をあげることがあります。
それは私がお金がなかった時期に、色んな人が私に「車いつも乗せてもらっているから」とか、「お世話になっているから」と言って、ガソリン代の名目で何度もお金を頂いたことがあるからです。(しかも、私よりもずっと年下の人です)
友達が泊まりにきたときに、枕元にお金をさりげなく置いていく、などのようなことが何度もありました。
さらに過去、こんなことがありました。私が高校生の時からお世話になっているずっと年上の女性がいました。引っ越して離れてしまいましたが、それでも時々、「美味しいもの食べて」と言って、数万円時々送ってくれていました。
かれこれ15年前、その人は10万円送ってくださいました。ブログには天から降ってきた、という表現をしましたが、そのお世話になっている女性が私にお金をくださったのです。
この時、私は初めて親を旅行に連れていきました。彼女のおかげで親孝行をさせてもらい、そして親の喜ぶ顔をみて、これからもそれをしていこう、という思いで過ごさせていただきました。
私が彼女にお金をあげることはありませんが、これまでいろんな方から受けた恩、受けてきたお金を特別な意味がなくても同じように、ほんの少しでもお返ししていこう、と、決意というほどではありませんが、ずっとそうしています。
お金の学び~与える人が与えられる~
もう一人、その彼女は(別にお金持ちでもないのに)本当に与える精神が旺盛で、タクシーに乗ったときに、「500円以下のお釣りは受け取らない」と言ってっていました。
1,560円だとしたら、440円はタクシーの運ちゃんに「コーヒーでも飲んでね」って言って渡す、と。もう一度言いますが、ホントに彼女、お金持ちじゃありません。しかし、いつもお金を持っています。
どういうことかと言いますと、必要な時に必要なお金だけ入ってくるのです。
というのも彼女は「お金は自分の味方である神様のものだから、自分に必要なときに、神はお金を流してくださる」と、本気で信じており、何十年もそのようになっております。
ゆえに、お金に困ったことありませんし、お金が入ってきたときは、万単位でお金に困っている友達にあげています。10万とかもポーン!ってあげちゃいます。お金持ちでもないのに・・・
でも、彼女は貧しい生活もしたことがありますので、食べるものがなければ、食べられるものだけで満足し、ある時は、贅沢に食べたり遊んだり、節制もします。
心が満たされた状態で、お金がなくても、必要な時に、天はお金を自分に廻してくれると思っていると、本当に廻ってくるものです。
彼女の生き方を見習った結果、自分も少しずつ、そんな生き方ができるようになり、まだまだ彼女の足元にも及びませんが、必要なお金は必要だと思う分が入ってくるようにはなりました。もちろん、大富豪ではありませんけどね。
そう、こうして思い返しても、私はこれまで沢山の人に恩恵を受けてきたのです。
真の豊かさは自分を喜ばすお金よりも・・・
お金は受けるだけで、流さないとお金のエネルギーの循環がゆがんできます。
ある人は、お金を流す、というのは、お金を使うことだから、ということで自分を喜ばせることに使いますが、もっといい循環になる流し方は・・・
自分を喜ばすお金よりも、見返りが一切ない他人を喜ばせるお金を使うことです。これは自分よりも他人、という意味ではなく、自分を満たしてからの他人である、という意味での、です。
「受けるよりも与えるほうが幸福である」という格言があります。
確かに、7桁もするような高額なブランド物を買ったときの喜びよりも、誰かにお金を渡して、その人が喜んだ顔を見るときの喜びのほうが大きいことを体験しています。
しかも、真の豊かさはそういう使い方であるということ。
お金をあげること、流すことは、何もお金持ちになってからするようなことではなく、今からすぐにでもできることです。そして、その流したお金の見返りすら捨ててやってみることです。
数百円であっても、それを心から与える精神で流した時に、自分のお金の流れがガラリと変わることを体感することができるでしょう。