ネガティブとの上手な付き合い方
あなたは外向的?内向的?
早速ですが、皆さんは自分自身がポジティブorネガティブ、どちらだと思いますか?明るく色んなことを前向きに捉えられる人は魅力的です。その人から「ポジティブ思考は大切」とアドバイスを受けるたびに「そうだよね。でも…」とついネガティブに考えてしまう自分を責めてしまう。そんな人は多いのではないでしょうか。
もちろん自然と前向きにできる人になれたら素敵ですが、モノゴトには陰と陽があるように、人も性質として外向的な人、内向的な人が存在します。
まずは自分自身が外向的か内向的かを知る、簡単な質問があります。
「疲れた時、エネルギーを補充する方法は次のどちらでしょうか?」
A:人と一緒にいる時間を優先し楽しむ
B:一人の時間を優先し好きなことをする
自分自身の頃だけでなく、友人など第三者の方へも、大枠ですがその人がどのような傾向の人なのか分かります。
Aを選択した方の傾向
Aを選択した方は、外向的な性質の人。
この外向的とは、社交的と言う意味ではありません。自ら率先してコミュニケーションを取る方ではないのに、必ず輪の中に加わっていたり、一人よりグループでいつも何かを成し遂げようとしている人は、外見や物腰は穏やかで静かでも、本質は外向的。
むしろ、人と一緒じゃないと不安を覚える傾向があり、周りの人と社交することでエネルギーが蓄えられます。
Bを選択した方の傾向
Bを選択した方は、内向的な性質の人。
内向的だから根が暗い、内気であるという訳ではありません。一概には判断できないのですが、どちらかというと人と常に人と一緒にいることは苦手。気心知れた人との時間は苦でなくても、往々にして、その数は限られています。一匹狼のごとく何かに打ち込んでいる人は、本質は内向的。
一人の時間を確保することでエネルギーが蓄えられます。
「外向的か、内向的か」というのはその人の性質であり、「ポジティブか、ネガティブか」といった物事の捉え方や考え方とは別のこと。どちらであっても、うまくいっている時に悩むことは少ないですが、うまくいかない時の感情とどのように向き合うのか、とても大切です。
次の章では「ネガティブな感情への効果的3つのポイント」についてご紹介します。
ポイント①ネガティブになる環境を避ける
一つ目は、ネガティブになるような環境を避けることです。ネガティブな感情は、人間関係など、自分を取り巻いている環境が大きく影響を及ぼします。
・嫌いなこと、やりたくない仕事は受けない
・嫌いな人とは関わらない
・批判や悪口を言っている人とは関わらない
・外向的なら一人で黙々と行うような仕事は避ける
・内向的なら必要以上に人からのお誘いには乗らない
真面目で優しい人ほど「避けること」に引け目を感じるかもしれません。ですが自分の心や時間を周りのネガティブな人や環境に支配されなくていいのです。
ポイント②ネガティブな思考に入るタイミングに気づく
二つ目は、ネガティブな思考に入るタイミングに気づくことです。思考は、ほとんどの場合パターン化されています。
負の鎖がはじまると、思考パターンが無意識に次の負へ、次の負へと、どんどん繋がっていった結果、多くの時間を負のエネルギーに費やしてしまいます。この負の鎖の始まりは、思考の癖であり無意識レベルで働くため、まずは
「はじまった・・・」と、癖に気づくことが大切です。途中から気づいても問題ありません。
では、気づいた時に何をしたらいいのでしょうか?
ポイント③思考を遮断するアクションを作り、実行する
3つめは、ネガティブ思考を遮断するアクションを作り、実行することです。
パターン化された思考が、それ以上負の連鎖につながらなければいいのです。そのためには、何か体を動かすアクションが効果的。例えば
・頬や手のひらを叩く
・立ち上がってみる
・好きな音楽をかけて集中する
・深呼吸を10回する
・お茶を飲む
・トイレに行き、感情も一緒に流す
・一番好きなアロマの香りを嗅ぐ
・口角あげて上を向く
・「いまのはナシ!」と口に出して言ってみる
ネガティブだった思考も、ちょっとしたトレーニングで、脱却することができるのです。
整うと、人生が整う
補足しますが、「落ち込むな!ネガティブになるな!負の感情は捨てろ!」ということをお伝えしたい訳ではありません。ネガティブな感情はあって然るべきものであり、それがあるからこそ、愛が分かり、ポジティブが分かり、幸せが分かり。物事の真髄を理解するのに、それは大切なものなのです。
ネガティブは成長のために使い、ポジティブは生きやすさのために使う。
ネガティブからは早く教訓を取り出して、かつ、長くそこに居過ぎることがないように。バランスよく、自分自身を整える術として活用していきたいですね。