大人の能力開発思考術
思い込みの深層心理は「拒否している」
「思い込み」というのは、生まれたときから少しずつ少しずつ、周りの大人達に洗脳されてきたので、なかなか簡単に直らないと思っている人が多いです。
実は簡単に、思い込みを変えることもできるのですが、「そう簡単に思い込みは変えられない」という強い思い込みを持っている人は変えられません。
まず、強い思い込みは何で変わるかというと、破壊が最初に来ます。思考の破壊です。
破壊は人によって違いまして、誰かの死だったり、もしくは、とんでもなく突飛な生き方をしている人に出会い、ものすごい衝撃を受けたり、はたまた、人生のどん底に落ち込んでしまい、這い上がるしかなかったり。
しかし、残念なことに、「できない」という強い思い込みを持っている人の深層心理は、できないことを信じているのではなくて、動きたくない、このままでいい、という、ぬるま湯状態から抜け出て、変わった環境を作り出すことを拒否しているのです。
変わらないのは心地いいから
厳しい言い方をすれば、そのような人はずっとその場所にいればいいと思います。
これは意地悪で言っているのではなくて、いくら周りが、「そこから出なさい。あなたは力があるし、変われるよ!」なんて伝えても、自分の意思で変えようとしなければ、結局は動けないものです。
ですから、飽きるまでその場所にいると、「そろそろこの生き方、飽きてきたかも。変わりたいな、動いてみようかな」となる可能性はあります。
私も同じく、変わらない自分に対して、そして、そういう人生に飽きたので、変わることを選びましたし、あまりにもショックが大きいと、いい意味での開き直りなども起き、それがきっかけとして変わりました。
変わるということは、人は、今まで居た状態ではなくなるので、ハッキリ言えば、多くの人は拒否反応が出ます。誰よりも自分の潜在意識が邪魔をします。
「無理だ、やったって無駄だ、自分にそんな力なんて無い・・・」などのように言い訳を始め、できる人は特別な人で、自分は違うと何度も何度も言い聞かせている、だって変わらない今が心地良いですから。
本気で心地悪ければ、そこから出たいと思い、行動をします。
可能性を潰す思考になっていませんか?
しかし、前述の思い込みの話に戻ると、大人になればなるほど、頭が固くなり、柔軟な考えができなくなってしまいます。
やりたいか?やりたくないのか?という感覚が無くなってしまい、できるかできないかの思考で、一般的なこと、常識的なことだけしか考えられなくなり、みんながやっていることだけしかできなくなってくるものです。
可能性を潰す思考・・・もったいないな、と。
やりたいか?やりたくないか?がまず最初に来ると、モチベーションも高く、そして、子供のように熱中する、つまり継続力もそこからはじまります。
「現実問題、大人の社会はできないことのほうが多いですよ」そんな声が聞こえてきそうですが、「この環境でやるとしたら、どんな方法があるのかな?」「どうやったらやれるのかな?」と、やれるという前提で物事を考える癖付けをしますと道は開かれていきます。
さらに、やることを前提に考えますと、脳内にアンテナが立ち、必要な情報すら入ってきます。脳科学的に見た、引き寄せの法則です。
もっと自由に、もっと柔軟に。そうしていると、自分にはない、と思っていたアイディアさえ湧き上がってくることもあるのです。
子供は最強の教師①~ありえないことを考えてみよう~
もし、小さなお子さんがいる人は、お子さんを観察してみて下さい。最高の教師が目の前にいるようなもの。子どもたちの、自由な思考と柔軟な考えのまま大人になると、世界が変わります。
大人になってから能力開発するには、ありえないことをたくさん考えて、思考のキャパを広げてみる、ということ。子供ってありえないような事考えるでしょう?まるでドラえもんのポケットから出てくるんじゃないかというようなものを。
例えば、身の回りにあるありえない◯◯をたくさん考えてみるこんなトレーニングはオススメです。だんだんと柔軟な思考になっていきます。
・服を売らない服屋さん
・しょっぱいアイスクリーム
・勉強しない学校
・ジュースがでる水道
(それはもはや水道と言わないか笑)
・診察しない病院
「自分のビジネスで、こんなサービスがあったらいいのにな」というのも、子供の心に戻って、できるできないじゃなく、自分の願いを考えてみると、競合とは差別化ができるとんでもないサービスが思いついたりするものです。
子供は最強の教師②~固定概念を外してみよう~
最後に、さらに思い込みを外し、柔軟な思考になるトレーニングは、固定観念をぶっ壊してみること。1章で書いた、思考の破壊です。
例えば、コップは何に使うものでしょうか?水を飲むもの、という固定観念を壊すのです。他にコップは何に使えますか?
・花瓶
・箸立て
・たくさん置いてオブジェ
・コップの底を使って虫眼鏡
・底に太陽当てて火をおこす
・丁か半か!につかうアレ(笑)
・糸電話(糸が通らない 笑)
などなど、これらも子供のほうがアイディアがたくさん出そうですね。時々お子さんと一緒に、これらのトレーニングをやってみるとおもしろいかもしれませんよ。
世の中の常識や固定観念を破り、そして大きなことをする人というのは、子供のような柔軟な思考を持った人たちです。子供のように柔軟に発想しましょう、動いてみましょう、動くのはちょっとだけでいいですから。
そのちょっとの積み重ねが、思考も人生も、大きく変えていくのです。