片付けられない性格は直ります!
片付けの習慣化~感情で行動は変えられる~
子供の頃、私は本当に部屋が汚く散らかし放題でした。足の踏み場がない状態・・・しかし、家を出てからは、少しずつ改善していきました。
20代で結婚したときは今で言うお茶会をやる時に、我が家を提供することが多くなったこと。
そして、コーチングをするようになってからは、最初にあり方や自己基盤を徹底的に整えるため、コーチとして基本的な部分はできていないとクライアントにも示しがつきませんので、必然的に部屋は片付けるようになりました。
私の場合、人が来るときには「完璧にキレイじゃないと嫌だ」というエエカッコしいのところがありました。
そのうち、片付いていることのほうが気分がいい、散らかっていると気分が悪い、という気持ちに気づくようになり、散らかる前に片付ける習慣が身についたのです。
その甲斐があり、ブラインドの向きが違うだけでストレスを感じるくらいになりました。(やんちゃなハナを譲り受けてからは、ブラインドどうのこうの言ってられませんでしたけどね 笑)
こういうことを書いても「ワタナベさんだからできるんだ」とか「自分は片付けられない人間だから」と思っている人もいらっしゃると思います。
しかしやはり、人は部屋がきれいになると、その状態をキープしたい、という感情で行動も変えられる、という経験を一つお伝えしたいと思います。
片付けられなかったご家族の変化①
私は、自分の部屋を片付けない割には、人の家や部屋を片付けることはできます。
高校生の時に、近所のある女性から台所の洗い物を手伝って欲しい、と頼まれたことがありました。「台所の洗い物の手伝い?どういう意味だろう?」と思いましたが、近所だし、お小遣い程度だけどお金ももらえるしいいか、と思い引き受けましたが、行ってみてもう驚愕でした・・・
シンクの中から洗い物が溢れていたのです。一週間分、食器を洗っていなかったそうで、「もうこの際、食器使わないで紙の皿で食べたらいいのに」とおもえるほどの洗い物の山!
奥さんは、仕事が忙しく、仕事が終わってご飯を食べると洗い物をしたくなくなってしまうと。ご主人も子供も何も汚くても言わないそうですが、しかし、奥さん自身もこれではダメというのはわかっているけど、できないと言うのです。
田舎ですし、当時ヘルパーのような仕事もありませんでした。それでバイトがてら食器を洗うためだけに週に1,2回行って、シンクを洗い、シンク周りを磨いてピカピカにするようにしました。
と言っても、一週間前の食器の汚れって、洗ってもすぐには落ちません。しばらく水につけて置く時間を要します。異臭も発していますし、なんせガビガビなんだもの。
その間に、ダイニングテーブルの上を片付けさせてもらうことにしました。テーブルが見えなくなるほど、物が乗っていましたが、そのほとんどは使っていない物だったので、捨てたり、あるべき位置に片付けて、テーブルには何も置かない状態を作ったのです。
そこから、汚かった部屋に少しずつ変化が現れてきました。
片付けられなかったご家族の変化②
シンクの中は相変わらず、ガビガビになった食器で山のように溢れていたのですが、ダイニングルームが少しずつ片付いてきたのです。
少しずつ、少しずつ、テーブルと、床が見える範囲が広がっていった、と表現したらいいでしょうか?片付けていたのは旦那さんでした。テーブルに何も置いていない状態が心地よいと気付いたのです。
そこから、日を追うごとに、テーブルの上には物が置かれなくなりました。
さらにその影響は奥さんにまでありました。一週間分ためていたシンクの洗い物が、4日分、3日分・・・と少なくなっていったのです。
結局1年位はお手伝いしたんだったかな、記憶があいまいですが、その後行かなくなりました。というよりも、行く必要がなくなりました。
たまにお茶に呼ばれて行ったりしたときには、ダイ二ングはキレイに片付いていました。
「忙しくて片付けられない」という思い込みがはずれて、忙しいほど、片付けていたほうが効率がいい、ということと、気持ちがいい、ということに気づいたのです。
思考のチェンジは案外簡単で、「快」か「不快」をしっかり感じることで、こんなにも変わることができるもの。自分の感覚に素直になるだけで動きたくなります。
つまり、散らかっている「不快」、片付いている「快」なのです。ですので、「快」に意識を向けますと、「快」の状態をキープできるようになります。
「快」の状態を感じ切って心地よい空間を
いかがでしたでしょうか。
週中の今日、ついつい「今日は片付けいっか・・・」と小休憩をされる方も多いかと、根詰めすぎてもダメですからね。
それなら今週末、もし何も予定が無い方は、徹底的に片付けてみて、そしてキープするマイルールも決めてみるのはいかがでしょうか。
キレイな部屋で過ごす時間を感じ切って、「快」スイッチを入れて、ラクに居心地のいい空間を創っていきましょうね。