人生の中で味わう辛さと幸せの捉え方

人生の中で味わう辛さと幸せの捉え方

物事は陰陽一体

成功と聞くと、楽しいことや幸せであることだけだと思っている人も多いのですが、実際のところ、人の完成形は、両極を経験することだと思っています。

完成、というのはパーフェクトという意味ではなくて、両方を知ることで、やっと一つを知る、という意味。

物事には、半分の意味しかありません。陰陽一体、辛い経験の裏側には、幸せがあり、幸せを経験しても、その裏側にはつらさもあるのです。

もし、今辛い経験をしている人は少し視点を変えてみると、その裏側の幸せや素晴らしいことに気付くことさえできれば、そのつらさから早く脱出することができます。

たとえば、つらい経験をしている人は、ここを乗り越えたら強くなれる、という希望を持って、「よし、乗り越えてやろう」と強い意志が身につくかもしれません。

乗り越えた時に、「あのときの辛さが、今の自分を支えている」と言える人が多いのは、結局、経験したくない辛いこと、というよりも、「経験しておいて良かった!」というプラスの出来事に転換できたからなのです。

知恵✕強さ=最強!

反対に、今幸せを感じている人は、幸せが長く続くためにも、裏側にある苦悩も少しだけ視野に入れると、今ある環境がとてもありがたさを感じ、慎重かつ、感謝の気持ちで過ごすことができます。

幸せなことだけがいいことではなく、お金があることだけがいいことでもなく、成功だけがいいことでもなく、その反対側も経験して、一つの完成形が出来上がるのです。

「若い時の苦労は買ってでもしろ」なんてまさに。若い時に、その苦労があると、それが経験値となり、知恵が身につき、そして、強さが身につきます。

知恵✕強さは、人生を賢く歩む上で最強です。これに、先見の明物事の本質を見抜く力などが加われば、思うように生きられるようになります。

知恵は経験によって磨かれる

私は、例に漏れず、経験を学びに変えてきたタイプです。天才肌ではなく、経験が源になっています。

知識は本を読んだり、勉強をすれば身につきます。ですが、知識は活用しなければ、自分のものとならず、知恵には転換できません。経験から学びを得た時、それは知恵となります。

酸いも甘いも、どっちも経験できることは、このあとの人生において、必ずや役立つこと、知恵に転換できることなので、一つ一つを学びに変えて生きましょう。

そうすることで、どんな辛く嫌な経験も、どんな素晴らしく幸せな経験も、人生において味わい深い、いい出来事だったと言えるようになります。

とはいえ、幸せな時は身も心も余裕が生まれ、視野を広く持てますが、つらい時、成果がなかなか出ない時は、焦りが出たり、「あきらめ」の文字が頭をよぎったり、そんな時にはどうしたらいいのでしょうか。

ただ淡々と・・・

人生にはバイオリズムがあるように、上がる時もあれば、平行線を行くことも、落ちていく時もあります。

しかし、その中でもじっくりと、やることさえコツコツやっていれば、時が来たとき、望む成果を手にできることも知っています。

いずれにしても、そんな時は、ただ淡々とやる、です。

淡々と、の意味は「落ち着いて感情の起伏があまりなく見える」ことだそうで、確かに、感情的ではなく、卒なくペースを崩さず、コツコツと行っている状態です。

成果がすぐに欲しい、と思っている人も多いですが、しかし、成果が出ない、つらくて前に進んでいないような気がするときほど、それは、栄養を蓄える時。体力を蓄える時。そして、自分と向き合う時でもあるのです。

木を例えに考えても、秋の後半は、葉を落とし、その葉が栄養分となり、吸収し、冬の寒さに耐えながらも根を張り、外からは見えない部分が強くなっていく。

その季節を乗り越えた時に、春に新芽が出て、葉は成長し、秋になり収穫、というサイクルを辿ります。

実を刈り取る時期というのは、それぞれサイクルが違い、小さなサイクルである場合もあれば、十数年単位でサイクルが回る時もあり、これは誰とも比べられるものではありません。

だから、あせらないこと。行動をしていればいつか必ず、何らかの実を刈り取ることができます。

人として生まれた意味

私は「人生大暴れ」をモットーに生きてはいますが、それでも淡々と生きることを、幸せな時、つらい時、両極の経験により学んできたように感じます。

この世界に、人として生まれた意味や、ミッションがあるとしたら、両極を経験することなのではないでしょうか。

そして、つらい時も幸せなときも、淡々と。そう在れば、人はどんな状況でも自分らしく生きていくことができるのです。

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