劣等感を克服する方法
その劣等感は悪くない
劣等感はありません!という人もいますが、多くの人は少なからず、どこかに感じているのではないでしょうか。
劣等感は、ある意味大切なことで、自分を客観的に見ているということでもあります。なぜなら、大抵の場合その感情は、他者との比較でそれを感じているから。
もし、劣等感ではなくて、人と比べて優越感だけを感じているなら、それは歪んだレンズで自分を見ているに他なりません。こちらのほうが危険です。
優越感だけを感じている人は、正しく自分を見ることができていません。自分の優れているところだけを見て、優れていないところ、改善すべきところは見えていないのです。
優越感は、他者との分離を意味します。精神世界では、本来到達するところは、ワンネス、ひとつである、という概念からすると、分離している感覚というのは、逆に、自分の願いが叶えにくい状態でもあります。
なぜなら、調和こそが願望達成に関しては強い味方だからです。
劣等感は辛いものかもしれませんが、逆に言えば、優越感を抱きすぎて、人を見下すような資質を持っているより、ずっといいので、安心して下さいね。
本題に戻り、劣等感はどうやって克服したらいいのでしょうか?
ネガティブの裏にあるポジティブを知る
まずは、拙著「感情の整理術」でも書いていますが、ネガティブは実は、向上心の現れである、ということ。
つまり、劣等感も同じく、自分の欠乏部分に注目しているわけで、実はここがあの人のようになれたらいいのにな、という前向きな願いに支えられているものです。
なので、劣等感も、ありのままの自分を認められないのも、自分を好きになれず、自己否定をしてしまう気持ちも、まるっとひっくるめて、向上心という影に隠れたポジティブに支えられているので、それをまず認めてあげて下さい。
その次に、何に劣等感をいだいているのか?を明確にしてみるのです。わかりやすく、私の例えで書いてみますか。
・頭が悪い
・英語が話せない
・胸が小さい
・身長低い
・短足
・あきっぽい
・算数ダメ
・めんどくさがり屋・・・
あぁ、書いていて胸が苦しくなるほどですが(笑) しかし、そもそもそれは本当にダメな点なのでしょうか?次の章では上記を視点を変えて見ていきましょう。
劣等感への視点を変えよう
まず、頭が悪い。そのおかげで、中学生でもわかるような文章を書くことができるようになり、書くことを仕事にできました。
英語が話せないから、「通訳雇えるくらい稼ごう」と仕事をがんばれて、そして「やっぱり自らも話したい」とアンスピを学び、おかげで少しずつ英語で話せるようになりました。まだまだだけど。
胸が小さいですが、大きすぎても太って見えるので、よしとするか!すごい嫌だったら、豊胸しちゃえ!そのために稼げばいいや、とか。
身長も低いのですが、ファッションでそう見えないためのコーディネイトやバランスをShizさんから教えて頂いてカバーする。
あきっぽいおかげで、色々な事業に取り組んで、現在では本当に好きな仕事を見つけられた。
などのように、劣等感は、自分でカバーする方法を学んだり、努力をして、それらに価値を見いだせるようになることもあります。
世で言う成功者の人々のほとんども劣等感があった人々であり、それをバネに今があります。劣等感、大いに結構!変な優越感を抱き過ぎて、成長しないよりも、ずっといいでしょう。
私も、まだまだ劣等感はありますし、自信も、胸を張って「あります」と言える状態ではありません。だから、これからも学び、行動し、成長し続けたいと思っています。
劣等感もネガティブも視点を変えて見てみましょう!あなたの成長のカギになりますよ。
全部ひっくるめて大切なあなたへ
最後に、少しだけ私の過去のことを書きます。
今でこそ多くの人に支えられ、ほんの少し影響力のあるお仕事ができるようになりましたが、若い時、どこにも居場所を見出せず、泡のようにどこかに消えてしまいたくて。
他の誰かのように輝いてもいない、やりたいこともない、お金も特技も取り柄もない。そんな心とは裏腹にいつも笑っていたので、心も壊れかけました。
情けなくて、みっともなくて、ウソつきで、ちっぽけで、誇れるものが何もなくて。当時必死に生きていましたが、もう人間やめたい、というほどまで。
そんなある時、開き直り、嫌われることを恐れずに、劣等感まみれの自分にOK出し、「これが私だ!」生きれるようになったのは、自分の道を歩むと決めた時でした。
誰の人生でもなく、自分の人生。自分に誇りを持ち、自分の生き方に誇りを持つこと。ありのままの素の姿を受け入れたときから、世界が変わりました。
誰かが、あなたの劣る部分を笑ったとしても、私はこの言葉を送ります。
劣等感も何もかもひっくるめて、大切なあなたです。生きている、という価値を忘れないで、自分を生きて下さい。