ネガティブを生かしつつポジティブを養う方法
ポジティブとネガティブ表裏一体
ポジティブとネガティブ。どちらがいいか悪いかということではないですし、これまでお伝えした通り、ネガティブの先にあるのはポジティブ、ポジティブの先にあるのはネガティブ、表裏一体です。
ネガティブが出ても、その先にあるものを鎖をたどって行くかのように、「なぜこの感情が出たのだろう?」と自問を続けると、必ずやそこには、ポジティブな意図が出てきます。
「私はいつもネガティブになってしまう」と感じている人は、その先にあるものをみつけて、たどって行くと、ポジティブな感情であったことを認識することは、メンタルの安定のためにも、おすすめです。
ポイントは、ネガティブな感情に対して「なぜそう思ったの?」を繰り返し自問していくことです。
もう少し深堀りをすると、そもそもネガティブとポジティブって何なのでしょうか?この意味がわかりますと、よりポジティブな感情に向かいやすくなります。
思考はただの「癖」である
ポジティブ・ネガティブに対し他の表現も色々とありますが、今日は分かりやすいように思考で扱います。先に答えからお伝えすると、ネガティブとは複雑思考、ポジティブは単純思考のことです。
ポジティブな人は、複雑に物事を考えない、楽観的な人です。先天的にポジティブで単純な人もいますし、後天的に単純思考を身につけた人もいます。
私は以前とんでもなくネガティブで、何事も複雑に考えがちでした。複雑にとは、起きてもいないことを心配し、問題でないことを問題とし、余計な行動をしてみたり・・・それはそれは、疲れます。
思考するって結構なエネルギーを使います。さらに無駄な思考を続ける時間も労力も相当です。お腹もすきますし・・・
今思えば、そのネガティブな行動もまた、リスクヘッジや失敗への恐れや不安の気持ちからくるものでしたが、単純思考になってからは、余計なことを考えなくなり、心の平安が得られるようになりました。
複雑に考えてしまうのは、ただの思考の癖です。
もし、複雑思考、ネガティブ思考の人が記事を読んで、「単純思考になりたい」と思ったなら、複雑に考え始めたと気付いた時に、アクションをして、その思考を遮断してみてください。
ちょっと乱暴かもしれませんが、軽くほっぺを叩くのは効果があります。ほっぺが嫌なら、柏手を打つのもいいでしょう。
ポジティブを「真似る」だけでいい
そして、あなたの周りに、「なんで!?」と首をかしげるくらい、楽観的な人いらっしゃいませんか?その人をロールモデルとして、言葉・行動などを真似てみてください。
複雑思考の人が単純思考の人を見た時には、多少、いや、大変イラっとすることもあるかと思います。笑 それでも、まずは意識的にロールモデルを真似て行くのです。するとそのうち不思議と気持ちが軽くなります。
ただ真似てみるだけ。それで単純思考のエッセンスの半分でも身につけられたら、生きやすくなり、気持ちが楽になると思いませんか?
どうしたらいいかわからない問題にぶつかった時に、単純思考の人であれば、どう考えるだろうか?と想像してみるのは、非常に役に立ちます。
「いま考えたって無駄、その時になったら考えよう」
「それってどこが問題なの?」
「なるようになる!」
「大丈夫だよ」
これらの言葉を口にするだけでも、スッと感情が落ち着いてきます。
ポジティブ思考だけがいいだけではありませんが、ネガティブ思考過ぎるのは、せっかくの人生を、苦難の人生に染めてしまうほどの強さがあります。
ある程度のネガティブを持ちつつも、やっぱりポジティブ(単純思考)であったほうが生きやすいものです。
ネガティブはOKだけど・・・
しかし、やはりネガティブ思考も私たちに大切なことを教えてくれます。ネガティブが悪くない理由は「問題提起」を知らせてくれること。
ただ、本物の正真正銘のネガティブになると、これまた生きづらい・・・本物のネガティブな人は、チャンスの中にもピンチを見つける名人で、さらには、ピンチばかりに注目して、脳の機能上、それしか見えなくなります。
幸せな中にも、不幸せを見つけ、見つけたら誰かに言う、誰かに言うことで、インプット、その結果、強くて硬くて深い「思い込み」とセルフイメージを作るのです。
悲観主義者はあらゆる機会の中に問題を見いだす。
楽観主義者はあらゆる問題の中に機会を見いだす。
~イギリスの政治家 ウィンストン・チャーチル~
しかし、これを読んでいる人の中で、「本物のネガティブだ・・・」という人がいたら、おめでとうございます!チャンスです。
なぜなら本物のポジティブな人が、後天的にネガティブになることは難しく、ポジティブが故に問題が見えない、物事の改善をすることができない・・・などの傾向が現れます。
しかし、本物のネガティブな人は、後天的にポジティブになることができます。そして、元々備わっている気質は消え去りませんから、ポジティブとネガティブがいい具合に中和され、バランスが良くなるくらいまでは変化できます。
ネガティブは悪くありません。ただ、ネガティブ過ぎることが人生を暗くするのです。
本気で意識をすれば変えられる
最後に、 ピンチの中でもチャンスを見つけるための質問を贈ります。それは
「この問題ある状況の中で、良いことを挙げるとしたらそれはなんだろう?」そう、まずは意識することです。意識したらできるようになります。問題から抜けて、それを客観的にみることが大切です。
ネガティブな人は最初は無理やりにでも意識をしてポジティブを拾うトレーニングをしましょう。そのうち習慣になります。自分が欲しくない「状態」、「もの」、「なりたくないこと」にフォーカスしないこと、言わないこと、発信しないこと、思わないこと、です。
「それが難しいんですよ・・・」これも言わないことです。もう一度お伝えしますが、思考はただの癖であり、あなたが本気で意識をすれば変えられるのです。