wjproducts 夢中になる何かを見つけた時に注意すること
夢中になり過ぎることに潜む危険性
人生の中で、好きで好きでたまらない何かを見つけた、またはそういうものがある、というのは本当に幸せなことです。それがあるかないかで、幸福度、喜び指数は全く違ってきます。何かに夢中になれるのは、大きな喜びでもあります。
しかし、夢中になり過ぎることはある意味、ちゃんと注意していないと、大切なものを失ってしまう可能性が出てくることも否めないのです。
知り合いだった人の話で、スピリチュアルにはまった方がいました。※スピリチュアルが悪いという話ではございません、あくまで例です。
その教祖的な存在のトップを崇め奉るく、その人の提供する講話やセミナーは必ず参加するようになり、趣味の範囲を超え、お金もないのに、毎回、追っかけのように日本中ついていくようになりました。
家庭のこともおそろかになり、夫の言うことも親の言うことも全く聞かなくなってしまい、夫婦喧嘩が絶えなかったそうです。最終的には、それが原因で離婚になったと聞きました。
これは、何かに夢中になることは良くても、夢中になり過ぎて周りが見えなくなることは、大切な人を失ったり、お金や時間を失ったりという危険が潜んでいる、ということなのです。
夢中＝トランス状態
前述の状態はどういうことかというと、トランス状態のことです。トランスって催眠？と難しく思うかもしれませんが、私たちはしょっちゅうトランス状態に入ります。
例えば、映画に夢中になっている時もトランスに入っていますし、眠くてうつろうつろとしている時もトランス状態です。
自己啓発などで、講師が少し難しいことを言って、意味がわからなくて混乱している時も実はトランスに入っています。あなたの潜在意識はポッカリ空いていて、そこで講師が強いメッセージを伝えたりしますと、いとも簡単に、洗脳されてしまいます。
心理学やNLPを学ばれた方の中には、そのトランス状態を悪用する人もいますし、知らずしてそれをやっている方もいます。
何かに夢中になってフォーカスしている時、それはある意味トランス状態なので、思考停止してしまい、心を奪われないように気をつけていなければなりません。
恋は盲目、と言いますが、なにも恋だけではありません。それは宗教だったり、自己啓発的な何かであったり、精神世界であったり、色んなものに盲目的に、夢中になってしまう可能性があるのです。
洗脳されている人の特徴
私達は、日々思考を働かせ、常に目を覚ましていなければならないのと、そのような洗脳手法があることを知っていなければ、いろんな危険があります。
そして、何かに夢中になってしまった時に共通しているものは、 すべて自分はわかった気になってしまうことです。これは日々、自分がその傾向にないかチェックするといいでしょう。
世の中は本当に、分からないことの方がのほうが圧倒的に多いのです。なのに、あたかも全部わかった気になってしまうのも特徴です。
自分が今夢中になっているものは一番正しいもので、最高のものだと思い込んで断言してしまう、信じ切ってしまう。思考は狭量になり、視点もものすごく低く、狭く、それだけが真実のような気になってしまい、周りとは違う、と思ってしまうのです。
それだけならまだしも、人様の価値観や信念や思想を間違っているとか、自分の考えが一番正しいと思って他人を裁いてしまったり、他人を見下げてしまうなどが始まってしまうと、もうすっかり洗脳状態です。
たとえまわりの人から心配の声をかけられても、夢中になっている人は、「この人たち何も知らないから。そして、反対されることも想定済み」と、思うのです。
洗脳が覚める時
夢中になった後、目が覚めた時に、大切な人々が言っていたことが真実だったと知っても後の祭りでしょう。それは数ヶ月後にわかる人もいれば、数十年後になってからわかる人もいれば、死ぬまでわからない人もいる・・・様々です。
大抵、お金が無くなっただけでなく、そのトップの人々が言ったような裕福な生活ができなくなった時に気づくのですが・・・いや、気づけばいいですけどね。
夢中になっているものが誰にも迷惑もかけない趣味程度のことなら、どんどん夢中になって、プロフェッショナルになって週末起業して、そして本業になって稼ぐ！なんていうのはすごく楽しいでしょう。
しかし、夢中になっている時に、客観的なものの見方ができなくなったり、いつもなら他人の意見に耳を傾けられるのに、全く傾けたくないほどの状態になっていたら、一度は「洗脳されてやしないか・・・」と自分を疑ってみたほうがいいでしょう。
おそらく、洗脳された状態であれば、この記事を読んでも気付かないものです。だったらなぜ書く？ということですが、そうなっていない人々はそうならないといいな、という願いも込めています。
他の誰かに振り回されない人生を
いつでも思考を働かせ、考える力を養い、それだけでなく、俯瞰する習慣と、客観的に物事を見ることを怠らないようにしたいものです。
少し前の記事でも書きましたが、定期的に私自身のことも「本当？」と疑うように気をつけています。それは、自分の真実は自分だけの真実で他の人には当てはまらないことも多い、ということを認識しているからです。
それと、他者からの意見と他者からフィードバックをよくもらうことも大切です。コーチ同士でコーチングをしあうこともよくありますが、それは自分自身を客観的に見るためです。
思考を働かせて、生きがいを見つけて、夢中になるのはとてもいいことで、それこそ生命エネルギーが高まり、長生きもしますし、若返りもします。
あなたの人生が他の誰かによって振り回されないように。地に足つけて、現実的に、計画的に大暴れしていきましょう。