視点を変える~前向きなものの見方と捉え方~
どのように見るかは自分次第
日々、自分が見ている「嫌だな」と思う事柄は、実を言いますと、嫌だな、という自分の解釈のみです。
仕事での失敗の時
誰かと仲違いした時
理解してもらえなかった時
はたまた、自分の性格の悪さを感じた時・・・
それらをどのように見るかは、すべて自分の解釈にかかっています。ただそれだけが真実を作ります。
誰かになにか事実を指摘された時に、それを「注意喚起してもらった」と取るか、「嫌味を言われたとか、意地悪された」と捉えるかも、すべて自分の解釈にかかっています。
どうせ、いい解釈をしても悪い解釈をしても、終わった後の結果は同じです。事実は事実。転んだら、転んだ、という事実があるだけ。
どういう解釈をするかはそれぞれで、上司に怒られても、「ムカつく!なによ、あの言い方は!」と腹を立てる人もいれば、「ここで、指摘されてよかった~あとで失敗してたら大変だもの。この程度で済んでよかった」と捉える人。
お財布を落として「もうー!ツイていないー!」となるか、「あの程度の金額で済んでよかった!厄落としだわ、きっと」とポジティブに取るのとでは、体の中の細胞の具合が違ってきそうだと思いませんか?さて、どちらが平安でいられるでしょう?
それが、何十年も同じ思考だったとしたら、似たような環境で生活していたとしても、今後にどんな違いが現れると思いますか?
それは、必ず表面化します。若さでカバーできる時期ならいいですが、40も過ぎると、皆様も重々お分かりのとおり、顔にも現れます。
立場が違えば見方も変わる
私たちが見ている世界の出来事の多くは、自分のフィルターを通して、捉えたいように捉え、見たいものだけを見て、見たくない物は見ない、そして、自分の経験や価値観による、解釈で記憶にしています。
同じ人物を見て「あの人かわいい」と友達が言ったとしても、誰かには「でも、足、太いよね?」とか「え?鼻デカくない?」とか、「かわいいけどなんか性格悪そう」という風な見え方をします。
ネガティブを否定するわけではないですが、物事の見え方はやはりポジティブに見えたほうが、間違いなく心は平安です。
ネガティブに見えてイライラするのも学びの一つですが、人生の目的の一つは誰もが幸せになり、愛を知ることです。
ならば、できれば前向きな見方ができたら生きていく上でも本当にラクでしょう。
どこに視点を置き、解釈をするかで、物事は全く違って見えます。大抵は、自分視点での解釈でしか物事を見ないがために、人をジャッジして、人に嫌な思いをさせてしまったり、人に価値観を押し付けてしまったり。
「これが普通でしょ?これが常識でしょ?私の言うことが正しいでしょ?」という風になってしまいがちですが、答えは、幾通りもあり、立ち位置が違えば全く違ったものが見えるものです。
だから、常に柔軟に、ニュートラルな視点が大切になってきます。
「私が正しい」は争いの元
そして自分の見方が正しい!と言った時に何が起きると思いますか?
それは、誰かが間違っている、ということを遠回しに言っているようなもの。「私は正しい」、ほとんどの争いの元はこれです。自分の正しさは自分の中で感じ、自分の中で大切にしていればいいのです。
人をジャッジしたり、非難していること自体、自分の中にあるものが、その人を通して映し出されている投影ですから、その「嫌だな」と悪い点ばかりを見ていたらイライラするでしょう。それがさらにネガティブな気持ちを起こしてしまいます。
柔軟な解釈をするためには、視点を高くして全体を見てみること(これが抽象度を上げる方法)そして、客観視してみることです。
以前にもお伝えした、心理療法のエンプティチェア(空の椅子)というスキルがあるのですが、自分のポジションを変えていろんな視点に立ってみるのです。これは本当に柔軟な心持ちになっていきます。
昔は親に教えられていたでしょう?「相手の立場に立ってみなさい」と。応用をさせてそれをやってみると、感性豊かな、人の痛みがわかる心根の優しい人になれるツールですので、視点を変える方法、ぜひやってみてください。
と言っても、無理する必要はありません。嫌なものは嫌だ!と自分の中のその気持ちを肯定してそして、昇華させる方法もあります。それはまた後日にでも。
学びを得たらサッサと次へ進もう!
さて、あなたにとってネガティブに感じた出来事が起こった時は、次のように次のように自問してみましょう。
この出来事からの学びを一つだけ得るとしたら、それは何だろうか?
そして、学びを取り出したら、こう言いましょう。
「はい、もう終わり!次いこう!」
人生の時間は有限です。いつまでも嫌な気分に浸っていたり、落ち込んでいる時間はもったいないですから。
それに、不思議なことに日々小さくても前向きな視点をとらえていこうとすると、どんな環境でも、「あれ?私ってすごく幸せじゃない?」ということに気付きます。
そんな一日一日が、あなたの日常となっていきますように。