無敵になる方法
勝気で苦しむ人へ
勝気な人は、往々にして、他の人と比べて、一喜一憂し、負けがわかると苦しい思いをします。
相手の活躍ぶりを見たときに、モヤモヤしたり、妬みとは認めなくないけれど、イライラしてしまう。そんな人へ、ありきたりですが「他人と比べないことです」とアドバイスをしても、難しいことでしょう。
なぜなら、無意識で人は、誰もが相手と自分を比べているもの。自分の性格などは、相手がいることで、無意識に比べて、自分を判断しています。
ですから、今回は勝気な性格で苦しんでいる人へ、別の提案をご紹介します。
負けてみる
それはズバリ、負けてみることです。
本当は勝ちも負けもないのですけどね。ここは勝気で悩む人にわかりやすく伝えたいので、あえて勝ち負けという言葉を使って説明したいと思います。
「勝気」とは、言葉の通り、人との比較を勝ち負けで判断して、「人より勝りたい」という気持ちがあることです。
それはつまり、比べてねたむ、嫉妬するなど、「負け」の感情があるからそう感じるのであって、すでに自分が優位に立っていたり、もしくは比べてなどいないと、そんなことも感じません。
だからこそ、負けてみるのです。
負けると、楽になります。例えば、大谷翔平さん、ソフトバンクの孫さん、田中みな実さんなど、ご活躍されている方は沢山いらっしゃいますが、皆さんは勝ってますか?むしろ戦っていないでしょう。
だから、彼らを見てもモヤモヤなど感情が出ませんよね。それと同じです。
「本当は勝ち負けもなく、あなたはただそれだけで価値があります」と、言葉だけ言われても、認められないのが勝気なひとの特徴。
だからこそ、あなたがモヤモヤする相手、つい比べてしまう相手、はたまた、妬んでしまってる相手に、負けてみる。負けを認めてみる。
もっと言えば、すべての人に負けてみると、生きるのが楽になります。本当に。
最初から負けていますと、いちいち勝ち負けで判断せず、苦しくありません。
だから、敵なんていません。だって、負けているから。
戦っていないので、敵無し。無敵なのです。
勝気な感情をうまく使って、パフォーマンスを上げる方法もありますが、長くは続きません。
怒りや妬みのパワーは、最初のエネルギーは強いですが、次第に辛くなっていくものです。最初のスタートダッシュだけにとどめておきましょう。
無敵が、可能性を広げる
実際世の中には、自分よりも、はるかに上がいます。その上には実はもっと上がいて、さらにその上にはとんでもないような上がいる…(上下も、縦横も本当はないのですけどね。分かりやすくするために)
そう気付いた時、自分の小ささに「こんなことでモヤモヤしていたの?」「勝手にねたんで苦しんでるの?」と、くだらなくなってくるのです。
もっともっと上を見てみましょう。
同じようなところで比較し、ちょっと上になったと思い、お山の大将になって満足するよりも、まだまだ上がいて、そこをいつも見ていくと、
謙虚にもなれますし、もっともっと成長の可能性が広がっていきます。
無敵だから、相手を尊敬できる
相手より自分の方が頭は良くても、人間関係の賢さ、コミュニケーション術では相手の方が上だということもあるでしょう。
自分よりも相手の収入が低くても、集中力と探究心の深さにはかなわない、なんてこともあることでしょう。
人は多面体です。ある側面では、相手よりも自分の方が下であると思えた時に、どんな相手へも、尊敬の念を抱く。
そう思えた時には、もう「完全無敵」です。
無敵とは、誰にも負けない強さを持つということではなく、戦っていないので、敵がいないのです。
筆者は、負けっぱなしですから無敵です。とっても楽ですよ。
どうでもいいの本当の意味
「それでも、負けたくないから…」
それなら、それもまた良い。もっと言うと、どうでもいいのです。
「どうでもいい」、非常に冷たく聞こえるかもしれませんが、興味がないという意味ではなく、
人がどの決定をしていても、どんな行動をしていても、「どう決定をしてもいい」、全部、マルだと思っているのです。
本当は、正しいも間違いもなく、全部、経験です。そのことが良い結果でも、悪い結果でも、すべて良い「経験」になるからマルだと思っている、ということ。
イライラする気持ちも、
ザワザワする気持ちも、
憎たらしいと思う気持ちも、
妬む気持ちも、
嫉妬も。
それが経験であり、そのことを経験するために人は生きていると思っています。
実は、この「どうでもいい」が、筆者にとってはしっくりくる言葉かもしれません。
「どうでもいい」とは、「あなたはどう在ってもいい」ということ。
今日の記事を全部ひっくり返すことを書きましたが、あなたのその感情も、また経験です。
「あなたがどう在っても、私はあなたを愛している」
この思いで、これからも読者様、クライアント様と向き合っていこうと思います。